MREのメニュー名は長ったらしいものも多いですが、今回のレビューさせていただくメニューNo.9はシンプルで分かりやすい「ビーフシチュー」。
欧米でも日本でもメジャーな料理ですが、パッと想像できる普段食べているビーフシチューとどれくらい違うのか?
見た目や味など、色々な角度からレビューさせていただきます!
目次
メニューNo.9「Beef Stew」について
MREが初めて登場したのが1981年。
1995年までは12のメニューしかありませんでしたが、実はMREが誕生した時からずっとメニューにあり続けるのが「Beef Stew」。
最初の3年間はメニューNo.3、1988年から6年間はメニューNo.7となり、その後1997年から現在に至る25年間はメニューNo.9として存在している、40年間のMREの歴史と共もに歩んできたメニューとなっています。
外装と内容物
デートコードは5154なので2015年6月3日製造。今回食べたのが6月12日なので、ほぼちょうど6年前のMREです。
開封をすると以下のようにアメリカル社の特徴である二重のパッケージになっています。
内容物
今回の中身は以下とおりです!
内容物
ビーフシチュー、マルチグレインブレッド、プレッツェルスティック、ナッツレーズンミックス、ホットソース、ピーナッツバター、アップルジャム、フルーツポンチ、アクセサリーパケット、FRH、ベバレッジバッグ、スプーン
太文字以外のものはどのMRE共通で入ってるものです。
中身一つ一つを紹介していきます!
ビーフシチュー(メイン)
マルチグレインパン
Grainは穀物、Multiは複数なので、要は雑穀パンです。
プレッツェルスティック
名前のとおり、スティック状のプレッツェルですね。
ナッツレーズンミックス
プレッツェルスティックは明らかにおやつですが、これもおやつ?それともチョコが入ってるからデザート?
ホットソース
味はタバスコとほとんど変わらないホットソース。
ピーナッツバター
アップルジャム
フルーツポンチ
飲み物のフルーツポンチ。
内容量は変わらないものの、MREのメニューによって今回のようにそのまま水を加えて飲める大きな袋に入っているものや、別の容器で飲むように小さい袋に入ってるものがありますが、どういう基準で違っているのかは謎です。
その他
これらはどのMREでも共通で入ってる中身です。※メニューによって若干の違いはあります
アクセサリーパケットの中身
左上からコーヒー、コーヒークリーム、シナモンガム、コーヒースイートナー、塩、ティッシュペーパー、ウェットティッシュ。
2015年製メニューNo.9の実食レビュー
それではそれぞれを食べてレビューしていきます!
まずはメインを温める(トラブル発生)
FRHの袋にメインと水を入れ、温めを開始です!
同じケースの2015年メニューNo.1は発熱不良により仕方なく常温で食べましたが、今回は水を入れてすぐに発熱を確認。
スリーブに入れて温まるまで待ちます。
やっぱり発熱不良
5分くらいして温まり状況を確認してみたところ、どうやら最初に発熱が確認できたのは発熱素材のごく一部の個所だった事が判明…
全体だと全然温かくありません…
今まで発熱不良のMREはほとんど出くわす事は無かったのですが、、このサイトでレビューをし始めて実に3つ目(?)です(笑)
前回のMREメニューNo.1は常温で食べましたが、ビーフシチューは温かいのを食べたい!!
という事で今回は湯煎で温めます。
気を取り直してメインのビーフシチューをいただく
恐らくみなさんも「ビーフシチュー」と聞くとトロトロのルーにゴロゴロとした牛肉の塊と野菜が入ってるものを想像すると思いますが、それとは少し異なり、色も薄めで水分も少なめです。
カレーで例えるなら、通常のカレーライスとキーマカレーくらいの違いでしょうか?(伝わりますかね)
牛肉と野菜の味が全面に出ているものの、少し特徴が無かったのでホットソースを加えて深みを付けてあげました。
ホットソースを加えてより美味しくなったものの、日本人が想像するいわゆる「ビーフシチュー」からはかなりかけ離れたものになりました(笑)
ちょっと辛かったのでジュースのフルーツポンチを
今回のフルーツポンチは12oz(約340ml)の水で作るものでしたが、袋が大きかったので20oz(約560ml)と勘違いして大きいジョッキで作ってしまいました。
そのため味はちょい薄めに。
マルチグレインブレッドでPB&J
続いてはマルチグレインブレッド(雑穀パン)でPB&J(ピーナッツバター&ジェリー(ジャム))!
いつもの事ながらパンの大きさに対してピーナッツバターとジャムの量が多いですが、全て塗って食べます。
2014年製メニューNo.7 Brisket Entreeなどにも入っていた通常のパンと比較すると色は少し濃いめ、そして雑穀のつぶつぶによる食感が若干異なりますが、味自体に大きな違いはありませんでした。
今回のMREは朝にいただいてますが、やっぱりPB&Jは朝の定番に相応しいですね。
おやつのプレッツェルスティック
次はおやつです!
通常のプレッツェルを棒状にしただけなので何か特徴があるというわけではないですが、いわゆるプレッツェルの形のままよりは食べやすくなってます。
周りについてる塩のしょっぱさがちょうどお酒のつまみにも良いです。
おやつ②ナッツレーズンミックス
通常MREにはデザートが何かしら入ってますが、今回はいわゆるデザートはなく、おやつがもう1個入ってました。
それともこのナッツレーズンミックスにはチョコが入ってるのでこちらをデザートと捉えるべきなのか…
それはさておき、こちらは写真のとおり、ピーナッツやアーモンドなどのナッツに加え、レーズンとM&Mのチョコが混ざっているものとなります。ナッツは塩味が付いていないプレーンなので、チョコと一緒に食べても違和感はありません。
食後のコーヒー
最後に食後のコーヒーです!
全体のカロリーを計算しているからなのかは不明ですが、コーヒー用に砂糖が入ってる場合と今回のようなカロリーゼロのスイートナーの場合があります。
コーヒーは固まってしまってましたが、特に品質には問題無さそう。味は日本でも買える市販のインスタントコーヒーとなんら変わりません。
どちらかというと今回はコーヒーの味より、スイートナーの味が気になってしまいました。
個人的に人工甘味料は飲んだあとの口の中に残る甘味があまり好きではありません。また、コーヒー自体の味がぼやけてしまうような印象もありますね。
まとめ:まさかの立て続けのFRH発熱不良、でも湯煎すればOK。
以上、今回は2015年製のMREメニューNo.9「Beef Stew」のレビューでした!
同じケースのMREの2個目にして立て続けに発熱不良が発生してしまったので、他のメニューがどうなのか?はまた今後のレビューでお伝えさせていただきます。
MREを食べる際はなるべく戦場の兵士と同じ環境を想定して食べるようにしてますが、湯煎くらいなら戦場でも出来るかなと思い、今回は初めてFRH以外で温める手段を取りました。
MREにはFRHは付属してるものの、基本的には温めをしなくてもそのまま食べられるようになっています。
戦場に限らず、災害時などでも温かい食事を摂れる事はとても重要ですが、いざという時にそのままでも食べれるという点も踏まえるとやっぱり非常食として優秀だなと思います。
MREをまだ試した事の無い方は、Amazonなどで一つから購入もできますので是非試してみてはいかがでしょうか。
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