パスタやスパゲッティの人気ソースといえばカルボナーラやナポリタン、そして必ず上位に入ってくるものならミートソース。
日本はもちろん、欧米でもミートソース系はとても人気なパスタソースの一つとなっています。
今回はそんな定番のパスタ料理、「SPAGHETTI WITH BEEF AND SAUCE」を食べてみたのでレビューをお届けしたいと思います!
2017年製なので製造から約4年経ったもの。過去にレビューしたものとの比較もさせていただきます!
目次
メニューNo.4「SPAGHETTI WITH BEEF AND SAUCE」について
SPAGHETTI WITH BEEF AND SAUCEのMREでのメニュー歴はかなり長く、初めて登場したのは遡る事30年以上前の1989年です。
MREのメニュー数が現在と同じ24種類になった1998年からは長い間メニューNo.20を飾ってましたが、2014年にNo.4に移行し、現在に至ります。
当サイトでは2015年のものを過去にレビュー済みです。興味のある方はぜひ今回の2017年と何が違うのか比較してみてください!
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【米軍MREレーション】2015年製メニューNo.4「ミートソーススパゲッティ」の実食レビュー!
定番系メニューが揃っている米軍MREのCASE Aですが、今回はその中からメニューNo.4「SPAGHETTI WITH BEEF AND SAUCE」を食べてみてレビューしたいと思います! ミートソ ...
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外装と内容物
デートコードが7177なので、2017年6月26日にSOPAKCO社で製造されたMREです。
MREの製造会社や製造日を示すデートコードの読み方等、MRE全般については下記「MREとは?」の記事で解説してるので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
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MRE(エムアールイー)はMeal Ready to Eatの略で、直訳をすると「準備の整った食事」となります。 アメリカ軍が戦場の兵士に配給している戦闘糧食(レーション(Ration)、正しい発音は ...
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内容物
外袋を開けると中身が透明な袋でさらにパッキングされています。
この二重パッキングは本来アメリカル社のMREの特徴ですが、色々な大人の事情で中身はアメリカル社、最終梱包はSOPAKCO社というちょっと珍しいタイプです。
前回レビューをしたメニューNo.2も同様だったため、同じケースのMREは他にも中身がアメリカル社のものが混ざってそうですね。
そして、透明な袋を開けると中身は以下のようになってました。
内容物
ミートソーススパゲッティ、雑穀パン、ピーナッツバター、乾燥クランベリー、チョコチップ焼菓子、ココア、アクセサリーパケット、FRH、スプーン
前述した2015年製のものは付属品以外で7種類の中身が入ってたので、心なしかちょっと寂しい印象ですね。
1つずつ詳しく紹介していきます!
ミートソーススパゲッティ
メインのスパゲッティは227g入りで290kcal。
写真左は温める際に使うスリーブですが、裏面には今までに見た事の無い内容がプリントされてました。
熱中症など、熱帯環境によって引き起こされる症状の詳細や予防法などが書かれています。
雑穀パン
通常のパンより少しレアな雑穀入りのパンです。
57gで190kcal。
ピーナッツバター
MREはもちろん、アメリカ圏では食卓でも定番のピーナッツバター。
元々1.5ozありましたが、2017年からは1oz(28g)に量が減り、カロリーは160kcal。
乾燥クランベリー
レーズンのように乾燥させたクランベリーです。
デザートは別にあるので、こちらはおやつですね。
57g入りで180kcal。
チョコチップ焼菓子
デザートの焼菓子です。
この後のレビューでももう一度解説しますが、中身はアメリカ圏だと有名なPoptartsというお菓子になっています。
52gで215kcal。
ココア
今回の飲み物はココア。
6oz(約170ml)分作れて140kcal。
その他MRE共通で入ってるもの
今回はジュースも無く、アクセサリーパケットもコーヒーが入っていないTYPE Bなので、ベバレッジバッグはありません。
アクセサリーパケットの中身
左上からウェットティッシュ、塩、シナモンガム、ラズベリージュースです。
ティッシュはどのアクセサリーパケットにも必ず入ってるはずなんですが、、恐らく何かの拍子で抜けてしまったんだろうなと思います(笑)
以上が今回のMREの中身の詳細でした!
総カロリーは1,180kcal(ラズベリージュース込み)。MRE1食の平均どおりですね。
それでは実食に移りたいと思います!
2017年製メニューNo.4の実食レビュー
FRHを使ってメインを温めるところからスタートですが、今のところ同じケースのFRHは全て発熱不良を起こしてしまってるので、今回もそれを前提で準備します。
まずはFRHを試してみる
FRHの袋下部に書かれてる黒い二重線の間まだ水、そして塩を少々入れます。
続いて発熱材とメインのレトルトパウチを入れ、発熱材を水で良く濡らせばあとは待つだけ。
5~10分後くらいに温まり具合を確認してみましょう。
待ってる間にココアの準備
水でもお湯でも作れるココアなのでいつもは水で作ってますが、なかなかココアの粉が溶けない事もあるので、今回はお湯で作りたいと思います。
水だとダマだらけになりますが、お湯だと綺麗に粉も溶けてくれて完璧です。
そして、今回はお湯で作ったもう一つの理由はこの後に続きます。
ジュースも作っておきます
アクセサリーパケットに入ってたラズベリージュースは20oz(約560ml)分作れるものなので、ペットボトルで作って冷蔵庫に入れておきます。
ちなみに味は、ラズベリーのちょっとした苦みも感じられる、甘さは控えめなジュースです。
人口甘味料タイプですが、独特の口の中にずっと残る甘味なども無くて飲みやすいですよ。
やっぱりFRHはダメでした
案の定ではありますが、FRHはほぼ無反応と言って良い状態でした。
仕方ないので最近使っている温め方法を使いたいと思います。
ココアを作るために用意したお湯でメインを温める
ココアをお湯で作ったもう一つの理由がこちらです。
FRHから発熱材を取り出し、レトルトパウチを入れたままお湯を注ぎます。
お湯がこぼれないようにスリーブに収めて待ちます。
この方法だと底が広がる事でそのまま立てかけられるのも良い点ですよ。
FRHが使えなかった際はぜひこの方法を試してみてください。
メイン温め完了。いただきます
メインのスパゲッティは、少し甘みの効いたお肉の旨味が溶け込んだ美味しいソースに絡まってます。
お肉以外の具が入っていなく、スパゲッティは柔らかくて口の中ですぐに溶けてしまうので、食感はほぼ肉だけです(笑)
日本ではあまりありませんが、欧米だと缶詰のミートソーススパゲッティがあり、それと近い仕上がりです。
※ちなみに缶詰↓のようなものです
欧米だと子供の頃に缶詰のパスタを食べてる人も多いので、少し懐かしさも感じるような味わいのメインでした。
雑穀パン+ピーナッツバター
次はMREだと定番のパン+ピーナッツバターの組み合わせ。
日本だと甘いピーナッツバターの方が馴染みのある方も多いかもしれませんが、アメリカ圏ではまず見かける事はありません。
ピーナッツバターもアメリカ圏だと子供の頃から食べてる人がほとんどなので、懐かしさを感じる味です。
おやつの乾燥クランベリー
おやつの乾燥クランベリーの見た目はレーズンと同じようになってます。
ただ、レーズンよりも甘さは少なく、甘酸っぱくて食感が少しシャリっとした形です。
人によって好き嫌いが分かれるかもしれませんが、個人的には食べやすくてお気に入りのMREのおやつの一つです。
デザートのチョコチップ焼菓子
最後はデザートの焼菓子です。
前述しましたが、こちらはアメリカ圏だと有名なPoptartsというお菓子で、タルト生地の中に甘いフィリングが詰まっています。
味はかなり甘めいお菓子になってます。
食べ慣れてる人ならあまり気にしませんが、初めて食べる人だと砂糖を圧縮したような味に感じるかもしれません(笑)
ちなみに、今回のチョコチップ味以外だと以下のような見た目です。
まとめ
以上、今回は2017年製米軍MREメニューNo.4「SPAGHETTI WITH BEEF AND SAUCE」の実食レビューでした!
相変わらずFRHは毎回発熱不良で本来の方法で温かいMREを食べられてませんが、常温でも食べられるし、今回のようにコーヒーやココアを淹れるために用意したお湯などで温める事が可能なので、どんな状況でもしっかりした食事が摂れるのはMREの良いところです。
メイン料理以外にもおやつやデザート、飲み物まで色々楽しめるのも良い点ですね。
まだMREを試した事の無い方、ヤフオクや楽天市場、Amazonでも購入は可能ですし、意外と安いので非常時の備蓄としてはいかがでしょうか?
是非一度お試しください!