明確に表記はされていないものの、MREには朝食用に用意されているメニューもあります。
今回はそんな朝食用として位置づけられている2017年製のメニューNo.21「Tuna, Chunk, Light, Water Packed, Lemon Pepper」をレビューします!
特徴としては24あるメニューのうち、唯一FRH(ヒーター)が入っていない、開けてそのまますぐ食べられるものとなっています。
早速みていきましょう!
目次
外装と内容物
MREはCASE-A、CASE-Bの二つに分かれていて、メニューNo.21はCASE-Bに入っているメニューです。
今回レビューするのはワーニック社(Wornick Company)梱包のものですが、デートコード(製造日)がパッケージに印字されてませんでした。
個々の中身にはそれぞれデートコードが印字されているので製造日に関しては各中身毎に紹介します。
袋が全然開く気配が無い
MREは通常、袋の上部から手で簡単に開けられるようになってますが、今回の袋は糊付け(?)が強すぎるからか、いくら手で引っ張っても開く気配がありません…
仕方がないので今回はナイフを使って開けました
内容物
ご覧のように、FRH(ヒーター)やベバレッジバッグ(飲み物を作る袋)がありません。
内容物
ツナ(メイン)、トルティーヤ、コーンカーネル、アップルソースケーキ、レモンライムジュース、チーズスプレッド、マヨネーズ、アクセサリーパケット、スプーン
太文字じゃないアクセサリーパケットとスプーンは各MRE共通で入ってます。
それぞれ1つずつ紹介します。
メイン(ツナ)
アメリカのスーパーなどでも買える民間品のレトルトパウチ入りのツナです。
デートコードは7046なので2017年2月の製造。
トルティーヤ
2014年製メニューNo.6にも入っていたトルティーヤ。
トウモロコシではなく、小麦粉で出来てます。
チーズスプレッド
MREでは定番のチーズスプレッド。
マヨネーズ
FAT-FREE(脂質ゼロ)なので日本のいわゆるマヨネーズとはかなり違いそうです。
コーンカーネル
トウモロコシを炒めたおやつです。どんな中身かはこの後紹介!
アップルソースケーキ
今回のデザートです!
TFFはTrans Fat Free(トランス脂肪酸ゼロ)の訳。
レモンライムジュース
今回のMRE一つ目のジュース!レモンライムジュース。
その他、各MRE共通で入ってるもの
アクセサリーパケットはコーヒーが入っていないType-B。
左上からティッシュペーパー、ウェットティッシュ、塩、ガム、ラズベリージュース。
今まで食べてきたMREの中で一番中身の少ないアクセサリーパケットです。
2017年製メニューNo.21の実食レビュー
それでは実際に食べていきます!
トルティーヤで作るツナサンド(?)
今回のメニューはトルティーヤにツナとチーズスプレッド、マヨネーズを乗せたツナサンド的なものを作ります。
ツナに関しては日本でも買える缶詰の物と特に味の違いはありません。
レモンペッパー味という事もあり、ほのかにレモンと若干の胡椒の香りがあるツナです。
気になるマヨネーズですが、日本で売っているマヨネーズとは随分違い、サワークリームのようなもっと酸味の効いたタレのようなイメージ。
あ、分かりやす例えでいうと、サラダ用のフレンチドレッシングが一番近いです!
そして、トルティーヤで巻いて全て一緒に食べると、チーズスプレッドとマヨネーズが絡み合った美味しいツナサンド(?)になります。
レモンライムジュース
飲み物のレモンライムジュースを作ります!
今回のジュースは12oz(約360ml)の水に溶かします。
毎度の事ながら程良いサイズのグラスが無いのでジョッキですが、見た目はこんな感じ。
レモンとライムのすっきりさもありながら、甘すぎないジュースです。
人工的な味は否めませんが、戦場で疲れた兵士の心を癒すには十分のジュースです。
デザート
デザートはアップルソースケーキ。
パウンドケーキのようで細かいリンゴの欠片が入ってます。数日前に作ったようなフレッシュな味わいのケーキです。
特に乾燥していたり、作ってから年数が経っている事を感じさせません。
おやつのコーンカーネル
おやつです!
こちらミックスナッツに入ってるおなじみのジャイアントコーンと同じようなものです!
違いとしてはコーンが通常のトウモロコシと同じ大きさになってます。
塩味がしっかり効いててまさにおつまみ感覚で食べられるおやつです。
ラズベリージュース
最後は2つ目の飲み物ラズベリージュース!
こちらはレモンライムジュースとは異なり、砂糖ゼロのため、ここまで小さいパックになってます。
粉の量は少ないけど、これで20oz(約560ml)分のジュースが作れます。
レモンライムジュースはいかにも着色料という色でしたが、こちらは自然な色です。
味は爽やかなラズベリーで、人工甘味料特有の口の中に残る後味も少なく、とても飲みやすいです。
朝食用メニューなのになんでコーヒーではなく、ジュースが2つなんでしょうね?
MREの組み合わせはたまにとても不思議です(笑)
ヒーターで温めなくても良い手軽に食べられるMREでした
アメリカン軍のレーションの中にはMREの他に、戦場の最前線の兵士専用のFSR(First Strike Ration)というFRH(ヒーター)を使わず、そのまま開けて食べられるものがありますが、今回のメニューNo.21も同様にFRHを必要としない、すぐに食べられるメニューでした。
戦場でなくても何か有事の際には手軽にすぐ食べられて重宝出来るメニューはもっと増えて良いのではないかなと思いました。
MREは非常食としてもとても優秀なので、まだ食べた事の無いかははぜひ一度食べてみてください!
MREについてもっと詳しく知りたい方はこちら!
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