お肉を調理する際に出た肉汁を野菜やスパイス、小麦粉と水など加えて煮詰めて作る「グレイビーソース」。
日本ではそこまで一般的ではありませんが、欧米だと何かと色々な料理に使ったり、その種類も一般的な茶色いものだけでなく、ホワイトグレイビーなどとさまざま。
ちなみに僕の祖国でもあるカナダではグレイビーソースをチーズカードを乗せたポテトフライにかけて食べる「プーティーン」という料理が有名です。
今回はそんなグレイビーソースをメインで使っている2015年製のMRE「Brisket Entree(Gravy with Seasoned Beef Brisket Slices)」の実食レビューをお届けしたいと思います!
目次
メニューNo.7「Brisket Entree」について
「Brisket Entree(Gravy with Seasoned Beef Brisket Slices)」がMREのメニューとして存在していた期間は長く、2009年の登場から10年間メニューNo.7を飾っていました。
2019年からは「Beef Strips in Tomato Sauce」と入れ替わったため、現在は存在しないメニューとなっています。
外装と内容物
2015年6月8日にアメリカル社で梱包されたMREとなっています。
MREの製造日を示すデートコードの読み方やMREの製造会社、この後のレビューで登場する専門用語等は下記記事でまとめてるので、また見ていない方はぜひ事前にご確認ください!
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内容物
三社あるMRE製造会社のうち、上記写真のように中身が二重パッキングされているのはアメリカル社のみです。
今回の中身は以下のラインナップとなってました!
内容物
牛胸肉のメイン、マッシュポテト、パン、ピーナッツバター、アップルジャム、オートミールクッキー、アイリッシュクリームカプチーノ、FRH、アクセサリーパケット、スプーン
太文字ではない最後の3つは各MRE共通で入ってる付属品となっています。
1つずつ見ていきましょう!
牛胸肉のメイン
Brisketは「牛胸肉」、Entreeは「メインディッシュ」という意味なので、直訳すると「牛胸肉のメイン」。
グレイビーソースを使った、いかにもアメリカンなメインとなっています。
カロリーは230kcal。
マッシュポテト
ステーキなどの肉料理にお馴染みのマッシュポテトです。
カロリーは130kcal。
パン
MREの主食といえばこちらのパンかクラッカー。
200kcalです。
ピーナッツバター
ピーナッツバターはかなりカロリーが高めでこれ一つで250kcal。
アップルジャム
ピーナッツバターと一緒にパンに塗って食べるアップルジャム。70kcal。
オートミールクッキー
デザートのクッキーです!
クッキーという事もそうですし、オートミールという部分もアメリカンですね。
カロリーは280kcalとなってます。
アイリッシュクリームカプチーノ
水を入れて振るだけの簡単カプチーノ。
カロリーは高いと思いきや、以外と低めの120kcal。
その他MRE共通で入ってるもの
アクセサリーパケットの中身
左上からウェットティッシュ、ティッシュ、塩、シナモンガム、クランベリーグレープジュースという中身でした。
クランベリーグレープジュースが5kcalなので、合計カロリーは1,285kcalという結果でした!
2014年製との違いは?
SOPAKCO社製造の2014年製の同メニューは今回の中身に加えておやつに「Twizzlers」と、アクセサリーパケットの中にマッシュポテトに加える用の「Butter Buds」が入ってました。
代わりに、メインやパンは今回の2015年製のものの方が若干カロリーが高めで、そこら辺でバランスを取ってるようです。
2014年製の詳細が見たい方は下記記事でレビューしてるので是非参考にしてみてください!
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【米軍MREレビュー】2014年製メニューNo.7 Brisket Entreeを実食!
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2015年製メニューNo.7の実食レビュー
それでは実食に移りたいと思います!
付属のFRHを使って温める形になりますが、、当サイトでレビューしている6年超経過した2015年製のMREはかなりの高確率で発熱不良を起こしてます。。
今回もあまり期待は持たず、発熱しなかった場合は常温で食べたいと思います。
FRHでメインとサイドを温める
FRHの袋を開け、メインのレトルトパウチ、水、発熱を促進させられる塩を入れて発熱材を良く濡らします。
時間が経つにつれてどんどん熱くなってくるのでこのまま10分ほど待ってみましょう。
待っている間にアイリッシュクリームカプチーノ
今回のMREはコーヒーが付いていなく、水でも簡単に作れるカプチーノ付きです!
メインが温まるまでの間に作ります。
割と甘めではありますが、ゴクゴク飲めるような味わいのカプチーノです。
カプチーノというより、どちらかというコーヒー牛乳に近い味となっています。
メインの温まり具合は?
結論からお伝えすると、、今回のFRHもやっぱりダメでした。。
ほんのりとは温かいのですが、メインが熱々になるには到底足りない熱量。。
湯煎して食べる手段もありますが、非常時などを想定してこのまま常温でいただきたいと思います!
牛胸肉のメインの味は?
シンプルながらも牛肉の旨味がしっかり味わえるグレイビーソースとなっています。
牛肉以外に野菜などの具は入っていないので、名前のとおり「牛胸肉のメイン」となっています。
味付けは少し濃いめなのでサイドのマッシュポテトと食べるとちょうど良い具合になりそうです。
サイドのマッシュポテトの味は?
マッシュポテトはまさにジャガイモをすりつぶしただけというシンプルな味になっていて、メインと一緒に食べる事でちょうど良いバランスが取れます。
前述しましたが、2014年製の同メニューだと「Butter Buds」というバター味の調味料が入っていたのでマッシュポテト単体でもそこそこ味わえましたが、今回はそのままだとちょっと味気ない印象です。
とはいえ、6年超経ったマッシュポテトをここまで違和感無く食べられれば文句はありません。
メインの味付けが濃かったのでジュースを
今回のジュースは20oz(約570ml)作れるタイプ。
普通のグラスだと量が多すぎるので、空いたペットボトルで作ります!
溶けたアイスキャンディーの味がするジュースです。
MREのパンでPB&J(ピーナッツバター&ジェリー)
デザートのクッキーが残ってますが、デザート感覚でパンとピーナッツバター、ジャムでPB&Jをいただきます。
2016年までのMREはピーナッツバターが1.5ozと量が多いので、ジャムがあふれてしまいます。
PB&Jはいつ食べても安定の味です。
少し時間をおいてデザートのオートミールクッキー
最後はデザートのオートミールクッキーです!
袋を開けるとシナモンとオートミールの美味しそうな香りが漂います。
甘さも強すぎず、シナモンと良いバランスが取れています。
サクサクでオートミールの歯ごたえも良い、美味しいクッキーです。
まとめ:アメリカの家庭料理を思わせるMRE!
以上、米軍MREメニューNo.7「Brisket Entree」の実食レビューでした!
肉料理のメインにマッシュポテト、PB&Jにクッキーと、アメリカの家庭料理を思わせるMREとなっています。
以前にレビューをした2014年製よりも品数は減ってましたが、微妙に中身毎にカロリー量が異なるのは新たな発見でした。
今後また別の年の同じメニューを食べる機会があればぜひ比較してみたいと思います!
MREは一つでしっかりとカロリーも取れ、メインからおやつにデザートと色々食べられるので、非常時の食料として備蓄しておくのにオススメです!
楽天市場やAmazon、ヤフオクなどで購入できるのでまだ食べた事の無い方はぜひ一度お試しください!