米軍のMREには基本的にメインメニューに加え、主食、サイドメニュー、デザート、おやつ、飲み物と、メインを温めるヒーター、塩やマッチ、スプーンなどの付属品が付いています。
が、唯一通常のMREと異なる中身のものが一つ。
今回はそんなメニューNo.21「TUNA, CHUNK, LIGHT, WATER PACKED, LEMON PEPPER」を実食レビューさせていただきます!
以前に2017年製の同メニューもレビューしてますが、それとの違いも比較していきましょう!
目次
メニューNo.21「TUNA, CHUNK, LIGHT, WATER PACKED, LEMON PEPPER」について
メニューNo.21が「ツナ」になったのはMREの外袋のデザインが刷新された2008年で、現在に至るまで14年間存在しています。
他のMREと比べると非常にユニークなメニューで、まず一つ目の特徴として温める必要の無いメインとなっているため、唯一FRHが含まれていません。
また、そのメインもMRE用に開発されたものではなく、民間品と同じパッケージのものが入っています。
戦場の第一線の兵士のために用意されている、調理や温めが一切不要な「First Strike Ration」というレーションが存在しますが、どちらかというとそれに近いMREです。
上記で触れた「FRH」や「First Strike Ration」、この後触れるMREに関する専用用語なとに関しては下記「MREとは?」の記事で解説してるので、MREについてそこまで詳しくないという方は是非一度ご覧ください!
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MREとは?レーションってどういう意味?アメリカ軍の戦闘糧食について
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外装と内容物
アメリカル社製造、2015年5月26日に梱包されたMREです。
内容物
外袋を開けると二重パッキングされた中身が入ってます。
今回の中身は以下のラインナップとなってました!
内容物
ツナ、トルティーヤ、マヨネーズ、チーズスプレッド、チーズクラッカー(ペパロニピザ味)、エナジーバー、バニラシェイク、アクセサリーパケット、スプーン
前述したようにFRHもベバレッジバッグも無く、付属品は最後のアクセサリーパケットとスプーンのみ。
1つずつ見ていきましょう!
ツナ
StarKistというブランドの民間品のツナです。
特別調理されているわけではなく、元々保存性も高い品なのでMREでもそのまま民間品が使われているのだと思われます。
トルティーヤ
小麦粉で作られたプレーンのトルティーヤ。
マヨネーズ
脂肪分ゼロのマヨネーズなので、日本でいうマヨネーズとは少し異なります。
チーズスプレッド
MRE定番のチーズスプレッド。
これとマヨネーズをツナと一緒にトルティーヤで包んで食べるスタイルですね。
チーズクラッカー(ペパロニピザ味)
筒形のクラッカーのチーズが詰まったおやつです。
ピザ好きなのでペパロニピザ味は嬉しい!
エナジーバー
アップルシナモン味のエナジーバーです。
鞄の中などに常に一つ入れておきたくなりますね。
バニラシェイク
水を入れて振るだけで出来上がる簡単バニラシェイク。
その他MRE共通で入ってるもの
ご覧のとおり、FRHもベバレッジもありません
アクセサリーパケットの中身
左上からウェットティッシュ、ティッシュ、塩、ラズベリージュース、ミントガム。
コーヒーが無く、アクセサリーパケットもシンプルなタイプBです。
以上が今回の中身でした!
以前レビューをした2017年製との違いはチーズクラッカー、エナジーバー、バニラシェイクでした。
2017年製メニューNo.22のレビューは以下からどうぞ!
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【米軍MREレーション】朝食用!2017年製No.21「ツナ」実食レビュー。ヒーターもコーヒーも無い珍しいメニュー。
明確に表記はされていないものの、MREには朝食用に用意されているメニューもあります。 今回はそんな朝食用として位置づけられている2017年製のメニューNo.21「Tuna, Chunk, Light, ...
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2015年製メニューNo.22の実食レビュー
FRHを使って温まるのを待つ事も、ちゃんと温まるか心配する必要が無いのは良いですね!
早速いただきたいと思います。
先にラズベリージュースを作る
20oz(約570ml)作れるタイプで一度には飲み切れないので先にペットボトルで作っておいて冷蔵しておきます。
人口甘味料で甘くしてるジュースなので甘さは控えめ。
ラズベリーならではの少し苦みのあるベリー感が再現されています。
トルティーヤでツナロールを作る
トルティーヤにツナ、チーズスプレッド、マヨネーズを乗せてツナロールを作っていただきます。
トルティーヤに乗せる前にツナをそのままで一口。
薄いレモンの風味が付いたごく普通のツナです。
チーズスプレッドだけだと全体の味がチーズに染まってしまいますが、マヨネーズが味に酸味とまろやかさを与える事で食べやすくなります。
気になるマヨネーズですが、脂肪分ゼロなのでフレンチドレッシングのような味です。
ササっと手軽に作れて美味しいツナロールでした。
デザートのエナジーバー
通常のエナジーバーと比べると柔らくて噛み応えがあります。
また、中に入ってるライスクリスプがサクサク食感した食感になっていて、リンゴの風味、シナモンの香りととても合います。
少し時間を空けておやつのチーズクラッカー
筒形のクラッカーにペパロニピザ味のチーズフィリングが入ってます。
日本で売ってるピザ味のお菓子はどちらかと言うとイタリアンなマルゲリータなどを意識した味が多いですが、アメリカ圏のピザ味といえばペパロニ。
スパイシーな風味が再現されていて、それなりにピザっぽい仕上がりです。
バニラシェイク
最後はバニラシェイクです。
水を入れて良く振るだけで簡単に出来上がります。
マクドナルドが片田舎にある一つのハンバーガーショップからアメリカ全土に広がる巨大チェーンになるまでの物語を描いた映画「The Founder」に出てくる粉製のミルクシェイクはこんな感じだったのかなーって思ったりしちゃいます。
効率性を優先して粉タイプを導入したいファウンダーのレイ・クロックと、本物のミルクシェイクにこだわる創業者のマクドナルド兄弟との間の軋轢など、とても面白い映画です。
U-NEXTなどで観れますので興味のある方はどうぞ!
手軽にすぐに食べられるのが良い!FSRのようなMRE
以上、2015年製米軍MREメニューNo.21「TUNA, CHUNK, LIGHT, WATER PACKED, LEMON PEPPER」の実食レビューでした!
FRHで温める必要も無く、それぞれのパックを開けてすぐに食べられるのは「FSR(First Strike Ration)」と同様で、気軽に食べられるMREです(実際に今回の中身はFSRでも採用されているものがほとんどです)。
FSRはレアなので値段も高くてなかなか手が出ませんが、いずれ当サイトでもレビュー出来ればと思ってます。
今回のメニューに限らず、MREは例え温めなくてもすぐに食べられるのが特徴。非常食として備蓄しておくのに大変オススメです。
Amazonや楽天市場でも購入可能なので興味のある方は是非一度試してみてください!