代表的な日本料理といえばさまざまありますが、和風の味付けと雰囲気が独自のものといえば煮物はその一つなのではないでしょうか。
ダシの効いた上品な味はとてもほっとしますよね。
今回は自衛隊戦闘糧食のメニューの中からそんな煮物料理の一つ、「豚肉と里芋煮」の実食レビューをお届けしたいと思います!
目次
自衛隊戦闘糧食Ⅱ型「豚肉と里芋煮」について
戦闘糧食Ⅱ型(非常用糧食)の豚肉と里芋煮は日本ハム株式会社が納入しているメニューです。
賞味期限は納入から3年。今回いただいたのは2019年3月納入、2022年3月期限のものとなっています。
賞味期限は切れてますが、レトルト食品は期限後もかなりの長い間品質を保つ事は出来るので、特に食べても問題ありません。
レトルト食品の賞味期限については下記記事で解説してるのでよければご覧ください。
-
レトルト食品の賞味期限に関して。期限切れても食べられるの?
非常食といえばレトルトパウチや缶詰に入ってるものがほとんどかと思います。 普段食べる用に購入したものであれば期限を切らす事はめったに無いと思いますが、非常時用に備蓄しているものだといつの間にか賞味期限 ...
続きを見る
また、戦闘糧食全般に関する事は下記「戦闘糧食について」の記事で解説していますので詳しく知りたい方はこちらも是非ご覧くださいね。
-
自衛隊の戦闘糧食について徹底解説!Ⅰ型とⅡ型の違いは?
日本の平和と安全を守る存在の自衛隊。 日本に限らず、海外でも災害時の支援などで派遣される事も多く、特に近年は自然災害などのニュースでもその活躍を耳にされている方も多いかと思います。 軍隊ではありません ...
続きを見る
開封&内容物の確認
戦闘糧食は袋を開けずにそのままお湯で湯煎し、温まってから開封する形となっていますが、今回いただくのはトレーが付いてくるタイプで、我が家の鍋だとサイズ的に収まらないので、先に開封して中身を確認したいと思います。
という事で中身は後から湯煎するので、先に内容物を確認してみましょう。
内容物は外袋にも記載のとおり、豚肉と里芋煮、白飯、山菜飯、トレー、スプーンの5点です。
それぞれの中身を詳しくみていきましょう!
豚肉と里芋煮
メインのおかずの豚肉と里芋煮は南日本ハム株式会社製造のもの。
150g入りでカロリーは273kcal。
山菜飯
山菜飯はフクシマフーズ株式会社製造、東洋水産株式会社販売のものとなっています。
200g入りで342kcal。
白飯
白飯の製造・販売は前日のとおり山菜飯と同様。
200g入りで320kcalとなっています。
中身についてもそれぞれ外袋に記載の賞味期限と同じとなっていました。
全て合わせると935kcal。それでは実食の準備に取り掛かりたいと思います!
戦闘糧食Ⅱ型「豚肉と里芋煮」の準備
一番温まるのに時間がかかるご飯類を下に、一番上におかずを鍋に入れ、水を張ってあとは加熱するのみ。
外袋のまま湯煎する場合は30分程度必要となっていますが、この形であれば15分程度で十分温まってくれます。
途中でご飯類を裏返し
湯煎の場合どうしても熱が分散されてしまうため、このままだと一番温まるのに時間のかかる真ん中の位置のご飯類が固いままの場合があります。
今回は10分程度経ったタイミングで一度ご飯類の位置変更と裏返しをして、均一に温まるようにしました。
レトルトパウチのご飯を湯煎する場合は是非参考にしてください。
戦闘糧食Ⅱ型「豚肉と里芋煮」の実食レビュー
合計15分ほど湯煎をし準備完了です!
途中で裏返しもしたので外から触ってもちゃんとご飯が柔らかくなっているのが確認できます。
付属のトレーに盛り付けをしていきましょう!
盛り付け
まずは白飯から盛り付け。
加熱時間が長すぎると柔らかくなりすぎてパウチにご飯がくっついて取り出しにくくなる場合がありますが、今回は特に問題ありませんでした。
続いて山菜飯。こちらもパウチからスルッと取り出す事ができました。
ほんのりと醤油ベースの和風な香りが漂います。
最後に白飯の上におかずの豚肉と里芋煮を乗せて盛り付け完成です。
ザ・和食!という感じですね。味は果たしてどうなのでしょうか?
山菜飯
まずは山菜飯をそのままで一口。
これまで食べてきた山菜飯より若干味が薄めに感じますが、気のせいでしょうか。
上品な和風の香りが効いた美味しいご飯には変わりありません。
山菜やタケノコのシャキシャキした食感が相変わらず良いですね。
このままで食べるのには若干物足りなさは感じますが、もしおかずが無くても大丈夫な範囲です。
豚肉と里芋煮
続いてメインの豚肉と里芋煮!見た感じ煮崩れなどもしていなく、見た目は良いですね。
ただ、こちらも味付けがとても薄めです。パウチの栄養表示成分を見直すと食塩相当量が1.2gなので、山菜飯とほぼ変わらないですね。
前回レビューをした筑前煮は2.4g、他メニューのおかずも2~3g台のものが多いので、特に塩気の少ないメニューのようです。
豚肉には旨味がしっかり詰まっています。製造から時間が経ってますが、お肉の食感もはっきり。
里芋は柔らかくて口に入れると溶けるように無くなります。柔らかくてとても食べやすいですね。
和風だしが効いているとても上品な味といえば良く聞こえますが、全体的にとても味が薄く、物足りなさを感じずにはいられません。
あまりに薄かったので塩を少々振りかけて少し美味しくなりましたが、醤油を垂らした方が良かったかもしれません。
まとめ
以上、今回は自衛隊戦闘糧食Ⅱ型「豚肉と里芋煮」の実食レビューでした!
戦闘糧食は味付けが濃いめというイメージが強いですが、正反対でこれまで食べてきたものの中でも断トツに味の薄いメニューでした。
戦闘糧食は隊員だけでなく、災害時などに一般の人にも配られる事があるので、もしかすると塩分を控えている人向けのメニューなのでしょうか?
自分から選ぶ事は無いかなという率直な感想です(笑)。
今回食べた「豚肉と里芋煮」はありませんが、一般向けに販売されてる戦闘糧食の同等品であればAmazonや楽天市場などでも購入可能です。
賞味期限も長く、備蓄などにオススメですよ。
気になる方はぜひ一度試してみてください!