日本料理の定番である煮物。
醤油、砂糖、みりんなどで味付けをし、さらにダシで旨味も染み込んだ煮物は本当に美味しいですよね。
今回は自衛隊戦闘糧食の中から「筑前煮」の実食レビューをしてみたいと思います！
福岡筑前地方の郷土料理である筑前煮。どんな仕上がりになってるのでしょうか？
目次
自衛隊戦闘糧食Ⅱ型「筑前煮」について
戦闘糧食Ⅱ型（非常用糧食）の筑前煮は新成物産株式会社が納入しています。
賞味期限は納入から3年となっており、今回いただくものは2019年納入のものです。
戦闘糧食全般に関する事は下記「戦闘糧食について」の記事で解説していますので詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
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開封＆内容物の確認
本来は外袋のまま湯煎する
本来は外袋を開封せずにこのまま湯煎で加熱するのでその形に沿いたいところですが、こちらはトレーも付いてくるタイプで幅が大きく、我が家の鍋では収まりません。
という事で開封して中身は個別で加熱をするので、先に内容物の確認をしましょう。
内容物は筑前煮、白飯、五目飯、トレー、スプーンの5点です。
おかず+ご飯物2点という戦闘糧食定番の組み合わせですね。それぞれの中身を詳しく見ていきましょう！
筑前煮
メインのおかずである筑前煮はホテイフーズのグループ会社、気仙沼ほてい株式会社製造のものでした。
内容量は180gで306kcal、賞味期限は外袋に記載と同じ2022年3月です。
五目飯
2品目は五目飯です。
こちらはフクシマフーズ株式会社製造、東洋水産株式会社が販売されているものでした。
200g入りで322kcal。
白飯
最後は白飯です。
こちらもフクシマフーズ株式会社製造、東洋水産株式会社販売。
200g入りで320kcalです。
以上が各中身の詳細でした！
総カロリーは948kcal。通常の成人であれば一食として十分ですね。
賞味期限はいずれも共通で2022年3月でした。
戦闘糧食Ⅱ型「筑前煮」を湯煎で準備
それでは早速食べる準備です。今回は鍋ではなくフライパンで湯煎をしていきます。
完全に水に浸かってませんが、温まるのに一番時間がかかるご飯類を下に、上に筑前煮を乗せて湯煎します。
均一に温まるようにご飯類は位置を入れ替え、筑前煮も裏返しをし、合計10分強加熱しました。
火傷をしないように気をつけながらご飯のレトルトパウチをさわり、柔らかくなっているのを確認できれば加熱完了です。
戦闘糧食Ⅱ型「筑前煮」の実食レビュー
湯煎でしっかり温まりました
まずは付属のトレーへの盛り付けです。
レトルトパウチは熱々になってるので火傷に要注意です。
盛り付け
最初に白飯です。
湯煎の時間が長すぎるとパウチのご飯がくっついてしまって取り出すのが大変ですが、今回はちょうど良い加熱時間だったようでスルッと取り出せました。
続いて五目飯。
白飯と比べてパウチにくっつきにくいという事もあり、こちらも難なく盛り付け完了です。
そして最後に筑前煮を盛り付けて完成です。
賞味期限から1年過ぎているものの、レトルトパウチで保存できる期間を考えるとまだまだ余裕で消費できる期間内で、作りたてと言われても違和感無く美味しそうです。
筑前煮の味は？
和食ならではの上品な鰹節の良い香りが漂っています。
少し甘味が目立つ味付けですね。想像してた筑前煮というより肉じゃがに近いような味付けです。
汁がご飯にしっかり染み込んでくれます
味わいとしても鰹節の香りが広がります。
筑前煮と言われるとゴボウや椎茸などの旨味と香りが染み込んだものを想像します（自分だけ？）が、鰹節メインなところが肉じゃがっぽさに繋がっていると思われます。
汁が多めなので白飯にも味が染み込んでくれるのが良いですね。
里芋は形を保っていて固さもちょうど良い
製造から年月が経ってますが、里芋は崩れてなくしっかり歯ごたえがあります。
人参はとても柔らかく煮込まれていて甘味もあり、竹の子はシャキシャキ。
鶏肉は若干パサつき気味なところが気になりましたが、味はしっかり染み込んでいます。
パッと見ジャガイモだと思っていたこんにゃく
勝手にジャガイモだと思っていたものはこんにゃくでした。
こんにゃくもまた、筑前煮には欠かせない食材の一つですね。
戦闘糧食と言えば味が濃いというイメージもありますが、濃すぎず薄すぎず、とても上品な味に仕上がった筑前煮でした！
五目飯の味は？
五目飯は醤油ベースの優しい味付けです。
椎茸の歯ごたえと香りが良く、ご飯全体にダシを含んだ旨味が染み込んでいます。
濃すぎず薄すぎず優しい味付けで、おかず無しでも十分食べられます。
筑前煮との相性も良いので、一緒に食べると味の幅が一気に広がりますよ。
まとめ
以上、今回は自衛隊戦闘糧食Ⅱ型「筑前煮」の実食レビューでした！
筑前煮と聞くと正直少し地味なイメージだったのでレビューするのも後回しにしてましたが、実際に食べたら旨味が効いててとても美味しく、また食べたいなと思えるメニューでした。
本物の戦闘糧食はなかなか入手困難ですが、レトルトの筑前煮はありますし、一般向けに販売されてる戦闘糧食の同等品であればAmazonや楽天市場などでも購入可能です。
気になる方はぜひ一度試してみてください！
