ファストフードの朝食メニューのサイドとしてお馴染みの「ハッシュポテト」。
海外で「ハッシュポテト」と言えば恐らく意味は伝わりますが、正式には「ハッシュブラウン」と呼び、直訳すると「細かく切って寄せ集めて焼いたジャガイモ」といったところです。
ジャガイモを焼いて茶色くなる事から「ブラウン」となっていて、ファストフードのあの形のものから、もっと大きく、色々な具材が混ざったプレート料理もあり、欧米では朝食として定番メニューの一つです。
今回は以前に一度2017年製のレビューもさせていただいた、2015年製メニューNo.20「Hash Brown Potatoes with Bacon, Pepper and Onions」を食べたレビューとなります!
2017年製との中身や味の違いはどうなってるのでしょうか?
目次
メニューNo.20「Hash Brown Potatoes with Bacon, Pepper and Onions」について
「Hash Brown Potatoes with Bacon, Pepper and Onions」がメニューNo.20に登場したのが今回レビューする2015年から。
2019年まで5年間続いてましたが、2020年からは「Italian Sausage with Peppers and Onions」と入れ替わったため、現在は存在しないメニューです。
MREに4つほどある、朝食用メニューとしても位置付けられてます。
外装と内容物
2015年5月27日にアメリカル社で梱包されたMREです。
MREの梱包会社や製造日を示すデートコードの読み方などは下記「MREとは?」のページで解説してるので、ご存じない方はぜひご覧ください!
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内容物
アメリカル社の特徴である二重パッキングされた内容物。
今回の中身は以下のラインナップとなってました!
内容物
ハッシュポテト、グラノーラ、クラッカー、チーズスプレッド、ビーフスナック、チョコバナナナッツマフィン、オレンジジュース、FRH、ベバレッジバッグ、アクセサリーパケット、スプーン
太文字ではない最後の4つは各MRE共通で入っています。
朝食らしい中身が揃ってますね。
1つずつ見ていきましょう!
ハッシュポテト
今回のメインはベーコン、ピーマン、オニオンの入ったハッシュポテト。
カロリーは230kcal。
グラノーラ
アメリカだと有名なフリーズドライ食品メーカー「マウンテンハウス」のグラノーラ。ブルーベリー入りです。
マウンテンハウスの商品は日本では購入できませんが、同フリーズドライ技術を利用した日本製の「サバイバルフーズ」があります。
気になる方は是非チェックしてみてください!
グラノーラのカロリーは250kcal。
クラッカー
クラッカーは2枚入りで180kcal。
チーズスプレッド
チーズスプレッドも180kcalあります。
ビーフスナック
ビーフジャーキーのように加工されたお肉のおやつ。
カロリーは低くて60kcal。
チョコバナナナッツマフィン
今回のデザート。
マフィン「トップ」となっているのは、いわゆるマフィンのてっぺんの部分だけのものになっているからです。
カロリーは290kcal。
オレンジジュース
通常ならアクセサリーパケットの中に入ってますが、今回は個別に入ってました。
人口甘味料がベースなのでカロリーはたったの5kcal。
その他MRE共通で入ってるもの
アクセサリーパケットの中身
左上からコーヒクリーム、コーヒー、砂糖、塩×2、ウェットティッシュ、ティッシュ、マッチ、シナモンガム。
塩が2つ入ってるアクセサリーパケットは通常無いので、梱包時のミスですね。
以上が今回の中身でした!
総カロリーは1,195kcal(コーヒー除く)。
2017年製との違いは?
2017年のものはデザートが「シナモンバン」、おやつが「ハラペーニョカシュー」となっているのが大きな違いでした。
また、メインとグラノーラのカロリーも微妙に違ってます。
味などに違いはあるのでしょうか?見ていきたいと思います!
2017年製「ハッシュポテト」のレビューはこちら!
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【米軍MREレーション】朝食用メニュー!2017年製No.20「ハッシュポテト」実食レビュー!
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2015年製メニューNo.20の実食レビュー
それでは実食に参りたいと思います!
メイン&コーヒーの温めから
6年超経ったFRHはなかなか発熱量が弱く、当サイトでレビューしてるものはことごとくハズレてますが、今回はどうでしょうか?
コーヒーも一緒に温めたいのでちゃんと熱々になってくれる事を祈りながら準備します。
コーヒー、クリーム、砂糖と水をベバレッジバッグバッグに入れて準備完了。
FRHの袋に水と発熱促進用の塩を入れ、メインのレトルトパウチを入れて発熱材を良く濡らします。
すると10~20秒くらいで温かくなってきました。
準備したコーヒーと一緒にスリーブに入れて温まるのを待ちます。
待っている間にジュースを作る
メインが温まるまでの間にオレンジジュースを作ります。
本来キャンティーンに入れて作る用となってますが、持っていないので開いたペットボトルです。
粉の量が少ないので少し振ればすぐに溶けて完成。
甘さはそこまで強くない、すっきりしたリフレッシングなオレンジジュースです。
メインの温まりは?
5~10分ほど待ってみましたが、、やはり今回もダメでした。
今にも消えてしまいそうな、弱々しい熱しか発していません。。
このまま待ってもこれ以上は温かくなりそうもないので、今回はほぼ常温でいただく事とします!
ほぼ常温のメイン、いただきます。
レトルトパウチを開けるとベーコンとオニオンの「これぞ朝食!」という香りが漂います。
ジャガイモとベーコン、オニオン、ピーマンを塩で味付けして焼きました。以上!という良い意味でストレートな味です。
塩加減は薄すぎず濃すぎずなので、朝に食べるにはちょうどいい加減に仕上がってます。
ベーコンは味というより香りと食感のために入っているような印象で、あまりベーコンならではの旨味は感じられません。
欲を言うならホットソースが付いていてくれれば味の幅を広げられて良かったなーと思います。
ちなみに、以前レビューをした2017年ワーニック社製のものと比べてもほとんど味の違いは感じませんでした。
クラッカー&チーズ
最近、休日はレビューをするためにほぼ毎朝MREを食べてますが、MREのクラッカー、チーズスプレッド、パン、ピーナッツバターは完全に休みの日の朝の味になってます(笑)
塩味も付いていない完全にプレーンなクラッカーと、人工的なチーズの味が僕の休日朝の味です。
メインを温め中に食べようかなと思いましたが、チーズスプレッドはかなり味が濃いめなので先に食べず正解でした。
恐らくこれを食べた後にハッシュポテトを食べてたらほとんど味を感じなかったと思います。
グラノーラ
続いてはこれまた朝食の定番でもあるグラノーラです。
程よい甘さで、ブルーベリーとココナッツの風味が溶け込んだミルクが美味しいグラノーラです。
2017年製のものはサクサクした塊の甘いグラノーラが入ってましたが、こちらは普通のオーツのみでした。
水を入れて混ぜるだけで食べられるのは便利で良いですね。
日本で馴染みのあるフリーズドライ食品だと味噌汁くらいですが、もっと他の食品も普及してくれればなーと感じます。
おやつのビーフスナック
続いてはおやつ用のビーフスナック!
ヒッコリーでスモークされた香りはとても良いのですが、味は正直なところ個人的にイマイチと感じているMREの中身の一つ。
旨味があまり無く、単にしょっぱいだけの乾燥した少し固めなビーフジャーキーという感想です。
デザートのチョコバナナナッツマフィン
最後はデザート!
ダーク寄りの深めなチョコの味わいです。
相性の良いチョコとバナナの風味に、クルミの食感が加わった美味しいマフィンです。
まとめ
以上、2015年製メニューNo.20「Hash Brown Potatoes with Bacon, Pepper and Onions」の実食レビューでした!
メインは良い意味でシンプルな味付け、朝食にはちょうど良い仕上がりとなってます。
重たさも無いので一度に全部食べる事も出来ます(ビーフスナックだけちょっと時間を置いて食べました)。
FRHは残念ながらメインを温めるくらい発熱してくれなかったものの、常温でも十分美味しいメニューでした。
温かければベストなものの、常温でも美味しく食べられるMREは非常食としても優秀です。
Amazonや楽天市場、ヤフオクでも購入可能ですので、ぜひ非常時用の備蓄として検討してみてください!