自衛隊が活動の現場で食べる「戦闘糧食」。
隊員だけでなく、災害時などでは被災した方への食事としても配られます。
そのようなシチュエーションで食べる機会はできれば無いままでいたいですが、実際にどのような食事なのか気になりますよね。
今回は「Ⅱ型」と呼ばれている戦闘糧食の「豚甘辛煮」を食べてみたので感想とレビューをお届けしたいと思います!
なお、自衛隊の戦闘糧食については下記「自衛隊の戦闘糧食について」の記事で詳細を解説してるので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください!
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自衛隊の戦闘糧食について徹底解説!Ⅰ型とⅡ型の違いは?
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自衛隊戦闘糧食Ⅱ型「豚甘辛煮」について
豚甘辛煮は「株式会社たかの」が製造&納入しています。
今回いただくものは2020年11月製造、1年後の2021年11月が賞味期限のもの。
内容物
内容物は白飯が2個、おかずの豚甘辛煮が1つにスプーンとなっています。
外袋のまま加熱するので、詳しい中身はこの後のレビューの時に!
豚甘辛煮の準備
MREのFRHのように専用の加熱材を使う場合もありますが、持ち合わせていないので説明書きのとおり湯煎で温めたいと思います。
説明書きの内容
外袋を開封せず、沸騰した、たっぷりとしたお湯で30分間加熱する。
ただし、製品の保管環境、加熱条件により異なり、更に加熱が必要となる場合がある(開封して加熱する場合は内容品の紛失に注意)。
湯煎
鍋にちゃんと収まるか少し心配してましたが、ちょうど合うサイズでした。水を張ってお湯を沸かします。
内容物の再確認
湯煎で30分経ったので開封して実食に移りたいと思います!
湯煎してやっと外袋を開ける事が出来たので、実食に移る前に中身を改めて確認していきたいと思います!
中身はこのようになってます!
ひとつずつ見ていきましょう。
白飯
一般的な市販のご飯パックと同じ200gでカロリーは336kcal。
同じうるち米100%の手元にある市販のご飯パックが292kcalでしたが、違いはよくわかりません。
豚甘辛煮
こちらが豚甘辛煮のレトルトパウチ。
ちょっと文字が見づらいので別の写真も。
1パック200gでカロリーは442kcal。
こう見ると品数は少ないものの、米軍のMREが1包約1,250kcalに対して、白飯×2+おかずで1,114kcalなので戦闘糧食Ⅱ型もほぼ同等のカロリーです。
効率性という点では戦闘糧食の方が上ですね。
それでは実食に移りたいと思います!
豚甘辛煮の実食レビュー
早速実食に移りたいところですが、ここで1点問題発生!
恐らく湯煎中に上側にあったご飯パックですが、十分に温まっていないようでまだご飯が固くて食べらません。
それぞれのご飯一口ずつ食べてみましたが、下側にあったご飯は炊きたてのように柔らかいです。
上と下だと温まり具合が違うので上側は熱が足りなかったみたいですね。
仕方がないので今回は固い方だけレンジで追加加熱します。
ご飯が両方とも温まったのでちゃんと実食
おかずの豚甘辛煮をそれぞれのご飯に乗せていただきます!
見た目は辛そうですが、辛さレベルは10段階で例えるなら1で唐辛子の香りを感じる程度。
韓国風に甘く煮込まれたタレと豚肉の旨味がとてもご飯に合います。
豚肉は薄くスライスされていて、ジャガイモやタマネギなども良く煮込まれているので食べやすいです。
そして戦闘糧食の特徴のとおり、味はかなり濃いめ。
最初はご飯パック2つに対しておかずパック一つで足りるのか心配でしたが、しっかりご飯と混ぜてあげれば味が十分に行き渡り、ちゃんと足りるようになってました。
ご飯二合分なので食べ応えもがっつり。MREで例えるならメインにクラッカー+ピーナッツバターを食べたくらいのボリュームに感じます。
当然ですが日本人の口に合う、美味しい戦闘糧食です。
まとめ
以上、戦闘糧食Ⅱ型「豚甘辛煮」の実食レビューでした!
内容物が少ないので1食として足りるのか心配でしたが、ちゃんと足りるように設計されてました。
湯煎でご飯が一つ温めりきってなかった点に関しては次回食べる際の温め方改善ポイント。
戦闘糧食自体今回初めていただきましたが、世界の戦闘糧食コンテスト1位を獲得したのも納得の味。非常時などにこの味が食べられるのは確実に癒しになるなと思います。
パッケージが異なる同等品であれば民間用に市販されてますので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか!
Amazonや楽天市場でも購入が可能です。