さまざまな環境で活動をする軍隊。
通常の訓練から戦場、極端に暑かったり寒かったりする地域に長期間続く偵察任務などなど。
共通しているのはどのような場合でも隊員は食事をする必要がある事で、その環境などに合わせた色々な種類のレーションが用意されています。
今回は米軍のレーション「FSR(First Strike Ration)」についての解説と、その中のメニューNo.2の実食レビューをお届けしたいと思います!
一般的なMREとどのような違いがあるのでしょうか?
目次
米軍のFSR(First Strike Ration)とは?
米軍のFSR(First Strike Ration「ファーストストライクレーション」)はさまざまな種類があるレーションのうち、最も過酷な現場で活動する兵士向けに配布されているもので、2007年から正式採用されています。
まだ整備されていない戦場へ、その名の通り先陣(First Strike)を切って出動する部隊や特殊部隊による特殊作戦やなどがそれにあたりますね。
MREやMCWが水やお湯を使って調理をして食べる事が前提であるのに対し、FSRは一切調理不要、基本的には袋を開けて中身をそのまま食べられるようになっており、1袋で24時間用、合計約2,900kcal分の食糧が入っています。

また、MRE三食分と比較して重量が約半分に抑えられているのも特徴です。
これによって長時間の偵察任務などでにおいては荷物の重量を抑えられ、調理ができない環境でも24時間は活動を続ける事が出来ます。

MRE三つと比較すると約半分の重量。サイズもコンパクトに抑えられてる
メニューは全てで9種類あり、メニュー名はメインにあたるサンドウィッチ・パン系のものとタンパク源になるおかずの名前が記されています。
元々、FSRが必要であるような現場では、各兵士がMREから持ち運び易くてすぐに食べられるようなものを抜き出して独自に食事を準備していた背景から生まれたレーションでもあるので、MREで馴染みのある中身も色々揃っています。
今回はその中からメニューNo.2のレビューをさせていただければと思います!
2020年製米軍FSRメニューNo.2について
今回レビューさせていただくメニューNo.2は「イタリアンスタイルサンドウィッチ」と「チキンチャンクス」がそれぞれメインであるFSRです。

チキンはMREのメニューNo.5と同じものでしょうか。

SOPAKCO社製

裏面は何も記載されてなく透明
今回いただくのはSOPAKCO社製でデートコードが「0237」なので、2020年8月24日に最終梱包されたものです。
FSRについてもMREと同様に賞味期限が最大5年とされているので、まだ全然余裕で食べられる範囲ですね。

見づらいが、デートコードは0237
MREやFSRのデートコード、製造会社等の基本情報については下記「MREとは?」の記事で解説してるので、詳しく知りたい方は是非併せてご覧になってください。
-
-
MREとは?レーションってどういう意味?アメリカ軍の戦闘糧食について
MRE(エムアールイー)はMeal Ready to Eatの略で、直訳をすると「準備の整った食事」となります。 アメリカ軍が戦場の兵士に配給している戦闘糧食(レーション(Ration)、正しい発音は ...
続きを見る
開封&中身の確認

袋はナイフなどで開ける必要あり
早速開封をして中身を見ていきましょう!
MREのように手で開けられるようにはなっていないので、ナイフ等を使って袋上部を開ける形になります。
そして中身を広げると以下のようになっていました!
24時間用という事もあり、かなりの量の食べ物ですね。MREで良く見かけるものから今回初めて目にするものまで色々あります。
ちょっと大変ですが(書くのが)、一つ一つ見てきましょう!
チキン

デートコードは0195
1点目はメニュー名にも記載されているチキン!
正式には「White Chicken Chunks」で、MREメニューNo.5とほとんど同じようですが、内容量が198gと少し多めになっています。
カロリーは190kcal。
クラッカー
2点目はMREで定番中の定番、主食のクラッカーです。

味のついてないプレーンのクラッカーが2枚入っており、カロリーは170kcal。
ビーフジャーキー
3点目はビーフジャーキー!
MREにもビーフジャーキーは見かけますが、こちらはBBQ味とテリヤキ味が2本入ってるタイプで、FSR独自のものですね。
2本入りでそれぞれ70kcal、合わせて140kcalです。
シナモンシュガーペーストリー
4点目は「シナモンシュガーペーストリー」!
名前だけ聞いても「?」ですが、アメリカ圏だと有名な「PopTarts」という、甘いフィリングをタルト生地で挟んで表面にフロスティングをかけた、物凄く甘いお菓子です。

49.8gで210kcal。
この後のレビューでも詳細は紹介しますが、実は日本でも全く同じものがAmazonなどで買う事が可能です。
気になる方は下記リンクより見てみてください。
チポトレ味トルティーヤ
5点目はチポトレ味のトルティーヤ!
MREにもトルティーヤが入ってるメニューは複数ありますが、チポトレ味のものはメニューNo.24にのみ入ってるレアな品です。
2枚入りで65g、220kcal。
イタリアンスタイルサンドウィッチ
6点目はFSR独自の品、今回のメニュー名にも入ってる「イタリアンスタイルサンドウィッチ」です!
袋を見るとイタリアンソーセージとペパロニ、ソースが入っているみたいですね。

100g入りで330kcal。
燻製アーモンド
7点目は燻製アーモンド!
こちらもMREでたまに見かける事のあるメニューで、おやつにちょうど良いやつです。
19g入りで110kcal。
アップルソース
8点目は通称「ザップルソース」!
袋から直接絞って食べられるように特殊な形のパウチになっている点はまさにFSRに相応しい品ですね。

128g入りで130kcal。
乾燥クランベリー
9点目は乾燥クランベリー!
こちらもMREで良く見かける事ができ、個人的に一番ワクワクしない品かもしれません(笑)

57g入りで200kcal。
モカデザートバー
10点目はモカデザートバー!
これは初めて見かける品です!FSR独自のものか、最近のMREには入っているのでしょうか?

40g入りで220kcal。
ファーストストライクエナジーバー(アップルシナモン味)
11点目は最後の食べ物、ファーストストライクエナジーバーのアップルシナモン味です!
名前のとおりFSRに見合う品でMREでも良く見かけますが、こちらはMREに入ってる物より小さいですね。
パッケージ裏には「ミニ」と記載されてました。
通常は65g入りなのに対してこちらは35g、150kcal。
オレンジジュース
次は飲み物の1点目、オレンジジュースです!
MREは飲み物用のベバレッジバッグが入っていてそれでジュース類を作りますが、こちらは袋に直接水を入れて作るタイプで寒冷地用のMCWでも見かける事が出来ます。
約340ml分作れ、カロリーは180kcal。
トロピカルポンチ
次は飲み物2点目のフルーツポンチ!
こちらもオレンジジュースと同様のもの、カロリーも同じ180kcalです。

アクセサリー類
続いてはアクセサリー類です。
スプーンはMREのものと全く同じですね。他のものを見ていきましょう。
ビニール袋
最初に茶色のビニール袋です。
こちらはFSRを開けた後に余った物等や、そのほかにもさまざまな用途として使えるようになっています。

閉め口もしっかり付いてるので、中身が袋から出てしまうような心配もありません。
アクセサリーパケット①
次はアクセサリーパケット1つ目。
通常のアクセサリーパケットではなく、ピーナッツバターとBBQソースに加え、ミリタリーエナジーガムたるものが入ってました。
ピーナッツバターとBBQソースはどちらも28g入り、160kcalと35kcal。
ガムについては普通のガムではなく、カフェイン入りのものとなっています。

裏面には「1粒を5分ほど食べ、15分以内に効果が表れなかったらもう1粒」と食べ方が書かれてます。
さらに、「3時間以内に2粒を超えない事、一般人は24時間以内に4粒、軍人は10粒を超えない事」と書かれてます。
成人男性が一日に摂取しても問題無いカフェインの量は400mgとされてるので、納得ですね。

アクセサリーパケット②
そして最後はアクセサリーパケットの2つ目です!
MREのアクセサリーパケットでもお馴染みのものが入ってるのが見えますね。
アクセサリーパケットの中身
左上からウェットティッシュ×3、塩、マッチ、シナモンガム、ティッシュ、レモネード(シュガーフリー)が入ってました。

長くなりましたが、以上が今回の2020年製FSRメニューNo.2に入ってる中身の全てでした!
食べ物類と飲み物類を合わせると目安の2,900kcalよりはやや少ない、合計2,625kcalとなっていました。
中身が全て確認できたので、次は実食レビューに移らせていただきます!
2020年製米軍FSRメニューNo.2の実食レビュー!
さてここからは今回のFSRメニューNo.2の実食レビューです!
24時間用ですが、三食で食べきれる量ではないので、朝食、昼食、夜ご飯、おやつ×2回という形で分けて食べ、それぞれの品をレビューさせていただきます。

朝食
朝食はクラッカー、ピーナッツバター、シナモンシュガーペーストリー、アップルソースに、飲み物としてレモネードをいただきたいと思います!

レモネードの味は?
まずは飲み物のレモネードから!
570mlほど作れるので、空のペットボトルに粉を入れて作っていこうと思います。


粉の量は少ないが、いっぱい作れる
あとは水を入れて良く振るだけで完成です。
他の飲み物類と違ってすぐに水に溶けてくれるので楽です。
味は少し甘めでありながらもすっきりとした口当たりの美味しいレモネードです!
レモンらしい酸味ですが、こちらも強すぎずで飲みやすいですね。
人工甘味料独特の口の中にずっと残るような甘さもほとんどありません。

クラッカー&ピーナッツバター
次は定番中の定番の組み合わせ、クラッカー&ピーナッツバターです!
製造からまだ3年ちょっとしか経っていないので、まだまだクラッカーは新鮮なはずです。
割れてしまっていたりもなく、とても綺麗な形を保ってますね。色合いもごく自然です。
ここにピーナッツバターを塗って(乗せて?)いきます。
古いMREのピーナッツバターは固まってしまっている事も良くありますが、こちらもまだ若いからかとても柔らかいです。
油の分離なども無くて香りも自然。酸化してる気配は全く見られません。
10年くらい経ってもほぼ劣化しないクラッカーですが、それでもやはり年月が経っていないからか、軽やかなで香で風味も良いですね。
ピーナッツバターも売ってるものを買ってきたばかりと言われても何も違和感を感じません。
味については普通に味気ないプレーンのクラッカーとピーナッツバターなので、それ以上の感想は特にないです(笑)
シナモンシュガーペーストリー
次はいわゆる「ポップタルト」のシナモンシュガーペーストリー!
袋を開けただけで甘いシナモンの香りが漂ってきますね。
実は家にアマゾンで箱買いしたポップタルトを常備していてたまに週末の朝にいただく事がありますが、毎回食べるたび昔幼少期アメリカ圏に住んでいた時に食べていた事を思い出します。
本来はトースターで少し温めて食べるものですが、今回はFSRを食べるシチュエーションになるべく合わせたいので、そのまま食べます。
そして味は相変わらずアメリカらしい甘さの詰まったお菓子です!
ポップタルトはストロベリーやブルーベリーなどのフルーツ系の味がどちらかというと一般的で、それらは砂糖を凝縮したような甘さなのに比べると、こちらのシナモン味については少し落ち着いてる印象です。
外側のフロスト部分はシャリシャリしていて、中のフィリングはしっかりとしたシナモン味でとても美味しいです。
ちょうど良い口直しになる、端っこのタルトだけの部分が、個人的には実は昔から一番好きです。
アップルソース

本来はレトルトパウチの先っぽから吸って食べる
朝食の最後はアップルソース!
少ない量で食べやすく、それでいてしっかりエネルギー摂取できるので朝にちょうど良いですね。

リンゴをすりおろして煮詰めたようなソースです
リンゴの果肉も残ってて少しシャリっとした食感がある、美味しいアップルソースです。
シナモンシュガーペーストリーを食べた後だからか、甘さは少し控え目に感じます。
リンゴをすりおろして煮詰めたような味わいで、もちろん砂糖も加えられてますが、自然なリンゴの味を活かすようになるべく余計な味付けがされてないのが良いですね。

午前のおやつ
朝食は塩分がそこまで多くなかったのと、休日でビールを飲んでいたので何か塩気のあるものが食べたくなりました(笑)
という事で朝食から1~2時間後、燻製アーモンドをおやつにいただきます!
燻製アーモンドの味は?
燻製ならではのスモーキーな香りと塩味がついた、小腹が空いた時にちょうど良い美味しいアーモンドです!
お酒のおつまみにはもう少し塩気が欲しいところではありますが、おやつにはほど良い塩気です。
拳一握り分くらいの量しかないので問題ないものの、これはいっぱいあったら大量に食べてしまうやつですね。

小腹も満たせたので、また2時間程度開けてから昼食に移りたいと思います!
昼食
昼食はメインの品の一つであるイタリアンスタイルサンドウィッチにビーフジャーキー、デザートのファーストストライクエナジーバーと飲み物のトロピカルポンチをいただきたいと思います!
朝食と同様にまずは飲み物から作っていきます。
トロピカルポンチ
ドリンク類は水を入れるまで色が真っ白なものも多いですが、こちらは最初から分かりやすいピンクの色ですね。
朝食のレモネードと違って作れる量は約340ml分なので、このまま袋に直接水を入れて作ります。
見た目は粉よりも鮮やかな赤色になりましたね。
人工的な、昔ながらのアメリカンなチェリーなどを中心とした甘い香りです。
そして味もそのまま、とてもアメリカンな甘味と香りが広がります。
ただ甘さはそこまで強くなく、酸味があってすっきりはしているので後味はとてもすっきりなジュースでした。
イタリアンサンドウィッチ

イタリアンハーブの香りがする
いよいよメインのサンドウィッチです!
袋を開けるとすぐにイタリアハーブの香りを感じる事が出来ますね。
MREに入ってるイタリアンブレッドスティックの香りにとても良く似てます。

トマトをベースにしたお肉で出来たフィリング
味自体はトマトソースをベースに味付けされたお肉となっています。
ペパロニやサラミのような味わいで。塩気はかなり強めでスパイシーです。

パンは程よい柔らかさですが、フィリングが少し乾燥しているので口の中の水分は持っていかれるタイプですね。

フィリングは乾燥気味
しょっぱくて少しスパイシーというシンプルな印象が主で、袋を開けた時ほどハーブの香りは感じられません。

サイズも意外と小さいので量もこれ一つだけだとなかなか満足できず、他のものと一緒に食べるのは必須です。
とはいえ、活動的な昼間に袋を開けてすぐにささっと食べられるのは良いですね。まさにFSRっぽい品です。
ビーフジャーキー(テリヤキ味)

左がBBQ、右がテリヤキ味
次は2種類あるビーフジャーキーのテリヤキ味から!
おやつにも良さそうですが、昼食の一品として両方ともいただきます。
これまでMREで食べてきたものは色も黒ずんで香りが飛んでしまってるものが多かっですが、まだ比較的新しいので香りも見た目も新鮮です。
甘さを感じるテリヤキソースの香りもはっきりと分かります。
そして味もただ塩辛いだけでなく、スモーキーで甘みがあってしっかりお肉の旨味を感じる事が出来ますね。
ジャーキーなのでジューシーとまではいきませんが、パサつきも無くて脂身もしっかり残っています。
これまで食べたものは香りが飛んでしまっていて「どこがテリヤキ?」という印象しかありませんでしたが、これであればテリヤキ味というのに納得できるものでした。
ビーフジャーキー(BBQ味)

香りだけでテリヤキ味との違いが分かります
続いてはBBQ味の方です!
香りの段階でテリヤキ味との違いがハッキリ分かりますね。
アメリカンBBQ独特のスモーキーで甘味のある、いわゆるBBQソースを凝縮したような香りとなっています。
ただ、味に関してはテリヤキ味とは違って甘味があまりなく、スモーキーな塩味がメインですね。
醤油っぽい味とも感じられます。
こちらの方は若干パサつきはあったものの、そこまで気になるレベルではありませんでした。

ファーストストライクエナジーバー(アップルシナモン味)
お昼の最後はデザートのファーストストライクエナジーバーです!
サイズは違えどこちらは何回も食べているので安心していただけます。
アップルの味は少し弱めで、シナモンの香りがほのかにする味に仕上がってます。
全体的にキャラメルのように柔らかめだけど歯にくっつくほどではなく、ライスパフによるシャリシャリとした食感が毎回クセになります。
甘さは控えめで食べやすくて美味しい、出来れば小さいのではなくフルサイズのものでも良いなと感じました。

午後のおやつ
午後のおやつは乾燥クランベリー!
甘酸っぱくて食感は少しシャリっとしてるクランベリーです。
砂糖で味付けはされてますが、味自体はクランベリー独特の酸味が目立つ、自然な味わいがちゃんと残っています。
数時間置いて、最後に夜ご飯をただきたいと思います!
夜ごはん
夜ご飯はチキン、チポトレ味のトルティーヤ、BBQソース、デザートはモカデザートバー、飲み物はオレンジジュースをいただきます!
品数は多く見えますが、チキンとトルティーヤ、BBQソースでBBQチキンブリトーを作るので、実質食べ物は2種類になります。
オレンジジュース

薄いオレンジ色の粉です
夜ごはんもまずは飲み物の準備から。
こちらも昼食と同じ約340mlのお水を直接袋に注ぎ、良く振って作ります。
はっきりとオレンジだと分かる見た目、香り、味のジュースです。
オレンジならではの苦みも再現出来てますね。
他のドリンク同様に甘すぎずすっきりとした味わいです。この味なら朝に飲んでも良かったかもしれません。
BBQチキンブリトー
夜ご飯のメインを作っていきます!


トルティーヤはまだ柔らかい
製造から3年過ぎた程度なので、トルティーヤはまだ柔らかいですね。
スモーキーなチポトレならではの香りがとても美味しそうです。

チキンの量もしっかり
そしてこちらがチキンチャンクスです!
BBQソースを混ぜる予定ですが、まずはそのまま一口食べてみましょう。

プレーンのサラダチキンの味です
とてもプレーンなチキンの味です。
ほんのりと塩味が付いたサラダチキンみたいで食べやすいですね。
単体での味が確認できたのでBBQソースを混ぜていきましょう。
そして混ぜた状態でも一口。スモーキーな香りと甘みが追加されて美味しさがアップしました。
単体で食べるとかなり濃いめのソースですが、チキンと混ぜるととてもバランスの良い形になりました。

BBQソースと混ぜると味のバランスがちょうど良い
むしろ、ソースの味の濃さから考えると少し薄味にも感じられます。
とても疲れて塩分が足りない時は付属の塩を使っても良いくらいです。


トルティーヤは半分にして食べた方が圧倒的に楽です
トルティーヤはそれぞれ半分にしてから使っていきます。
チポトレのスパイシーな香りと辛味がBBQチキンに加わってとても美味しいですね!
ただ、もう少し辛さがあっても良いようにも感じます。ホットソースがあれば完璧です。

トルティーヤは半分にした方が巻やすい
さらにトルティーヤに含まれる甘味によって味の幅も広がります。

最後の1枚はBBQチキンをたっぷり
火が使えない環境ですぐに食べられるFSRとしては上等な夜ごはんなのではないでしょうか。
常に緊張感のある現場の中で僅かにある余裕の間に、このように少し時間をかけて食べるご飯は至福だろうなと思います。
モカデザートバー

チョコ風味のマシュマロのような香り
夜ごはんのデザートはモカデザートバーです!
袋を開けるとチョコ風味のマシュマロのような香りがしますね。
味も香りそのままで、歯ごたえは柔らかくて少しシャリシャリしているバーです。
口の中の水分が無くなっていくタイプではなく、しっとりで滑らかな舌触りに仕上がっています。
上品なチョコと濃すぎないしっかりとした甘さが美味しいですね。

手軽に食べられる点含め、とても良いデザートでした。
食後のミリタリーガム

ミリタリーガムは5粒入り
そしていよいよ最後の品、カフェイン入りのミリタリーガムです!
かなり粒が大きめの青いガムで、開けるとペパーミントの香りが広がりますね。
味もミントがかなり強めですが辛すはそこまでありません。
外側のコーティングが厚くて最初はシャリシャリ。砂糖ではない人工甘味料的な甘味となっていますが、これによって最初は美味しいものの、後からは後味の悪い甘さが口の中に残ります。
肝心のカフェイン効果ですが、個人的にカフェイン耐性がかなり強い体質なので、効果はあまりよく分かりませんでした(笑)

まとめ
以上、今回は米軍の24時間用レーション「FSR(ファーストストライクレーション)」の解説と、メニューNo.2の実食レビューでした!
普段MREで馴染みのあるものからFSRにしかないものなど色々な中身が詰まってましたが、何よりFSRを必要とする環境でどんな食事が摂られているのかが体験できた点がとても楽しかったですね。
レーションの中でもなかなか入手しづらいレアな品なので貴重な体験が出来ました。

手元にはまだ他にもFSRが数種類あるので、またその内レビューさせていただきたいと思います!