日本の食卓には欠かす事が出来ない「漬物」。
ご飯のお供としてはもちろん、味が濃いめのものならお酒のおつまみとしても合いますし、発酵食品なので健康にも良い点は見逃せないですね。
元々食材を長期保存するためから生まれた製法なので、海外ならピクルスの瓶詰などは非常時用の備蓄食料としても定番です。
今回は戦闘糧食Ⅰ型からそんな漬物である「たくあん漬」と「福神漬」の実食レビューをお届けしたいと思います!
なお、戦闘糧食全般に関する情報は下記記事で解説してるので、ぜひ併せてご覧ください。
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自衛隊の戦闘糧食について徹底解説!Ⅰ型とⅡ型の違いは?
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目次
自衛隊戦闘糧食Ⅰ型「たくあん漬」について
たくあん漬は戦闘糧食Ⅰ型の中でも特に人気があるメニューで、隊員だけでなく自衛隊ファンにも人気のある品です。
今回いただくのは2013年3月が賞味期限のもの。
製造所固有記号で検索しても製造会社は出てきませんでした。というのも元々は九州食糧品工業株式会社という会社が製造してましたが、2007年に倒産して現在は存在しないためと思われます。
現在採用されているものは道本食品株式会社が製造しているようで、恐らく以下が民間用の同等商品かと思われます。
たくあん漬の原材料は大根、昆布、砂糖、食塩、香辛料、調味料、乳酸で、内容量は85g。
一食で食べる量としてはちょうど良さそうですね。
データが無いのでカロリー量は不明ですが、上述した道本食品が製造している70g入りのものが約31kcalだったので、大体37kcalくらいなのではと想定されます。
自衛隊戦闘糧食Ⅰ型「福神漬」について
次はカレーのお供としてお馴染みの福神漬です!
福神漬け自体は馴染みのある漬物ですが、缶入りは普段めったに見かける事は無いですね。
こちらに関しても今回いただくものは2013年3月が賞味期限のもの。製造所固有記号はたくあん漬と同じだったので、製造も九州食糧品工業株式会社のものと思われます。
原材料は大根、なす、なたまめ、しそ、たけのこ、醤油、糖類、調味料で、内容量は65g。
たくあん漬と違って一般的に出回っている同等商品も無かったのでカロリー量は不明ですが、一般的な福神漬けは100gで137kcal程度なので、約90kcal程度と想定されます。
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戦闘糧食Ⅰ型「とり飯」「たくあん漬」「福神漬」の準備と開封
漬物という事でそのまま食べるのも微妙なので、今回は同じ戦闘糧食Ⅰ型の「とり飯」と一緒にいただいてみたいと思います!
とり飯の詳しいレビューを見たい方については下記記事を是非参考にしてみてください。
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【自衛隊戦闘糧食Ⅰ型】とり飯&牛肉野菜煮実食レビュー!市販されてる同等品も紹介!
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まずはとり飯を開封。玉ねぎと鶏肉を中心とした、良い香りですね。
単体だと味は濃くないので、今回の漬物二種と相性が良さそうです。
そしてこちらがたくあん漬です。
4個入っていて、つけ汁には昆布や香辛料である唐辛子の欠片も見えますね。
そしてこちらが福神漬けです。
福神漬けといえばカレーに添えられている真っ赤なものをイメージしますが、戦闘糧食Ⅰ型のものは濃い茶色なんですね。
戦闘糧食Ⅰ型「たくあん漬」と「福神漬」の実食レビュー
それぞれ開封出来たので早速レビューさせていただきたいと思います!
たくあん漬の味は?
開封しただけだと分かりませんでしたが、かなり一つが分厚いですね。
とてもたくあんらしい、昆布をはじめとした爽やかな酸味のある香りがします。
たくあんと言えば独特のシャキッとした食感を思い浮かべますが、時間が経ってるからか思っていたよりもかなり柔らかいですね。
どちらかというとシャリっとした食感になっています。
味については酸味は少なく、塩味もそこまで濃くありません。
昆布などのダシが染み込んでいてとても美味しいですが、若干発酵によるクセも感じられますね。
単体だけで食べられないこともないですが、やはり漬物なのでそのままで食べるよりはご飯に合う味です。
とり飯が薄味なので足りない塩分を補ってくれ、ちょうど良い組み合わせでした。
程よい塩気とダシの風味があるので、酒のお供として人気というのも納得できます。
福神漬の味は?
醤油をベースとした、かなり濃いめで印象に残る香りです。
普段食べる福神漬けとは全く異なり、地方のお土産として売ってそうな、自然に作られた漬物の香りがします。
味も香りと全く同じで、どちらかというと奈良漬けに少し近いような香りも感じられる、自家製のような味わいに仕上がっています。
一般的な福神漬けほどの甘さはなく、ほんのり甘さを含んだ醤油ベースで塩気の方が目立ちますね。
生姜のような香りも少々しますが、原材料には含まれてないのでシソによるものでしょうか?
シソの実に含まれるピリッとした刺激もわずかに感じられます。
しっかりシャキっとした、漬物のならではの食感は残しています。数は量は少ないですが、ナスは柔らかいので食べるとすぐに分かりますね。
それ以外はどの食材を食べてるのか、あまり味と食感共に判別は付きません。
かなり濃い味付けなので、たくあん漬けとは違って単体で食べるのには向かないですね。
戦闘糧食は元々少ないおかずでご飯が大量に食べられるように味付けが濃いというのが印象ですが、まさにそのとおりな、昔ならでは(?)の戦闘糧食と感じます。
ちなみに、とり飯とはあまり合いませんでした。
せっかくの鶏肉の旨味が消えてしまうので、これであれば五目飯の方が相性は良さそうです。
その他戦闘糧食Ⅰ型「とり飯」「たくあん漬」と「福神漬」の写真集
最後に、レビューに収めきれなかった写真を色々と載せておきます!
まとめ
以上、今回は戦闘糧食Ⅰ型の「たくあん漬」と「福神漬」の実食レビューでした!
食べ終わった感想として、同時に両方の漬物を食べるのにはさすがに味が濃すぎたので別々でレビューしても良かったです(笑)
福神漬けであれば1つでご飯缶2つくらいは食べられるのではないでしょうか?
たくあん漬が隊員に人気で、カンメシの中でも最高傑作と言われているのは納得でした。
それぞれまだ数缶ずつ手元にあるので、次は別の食べ方なども試してみたいと思います!