和食に魚は欠かせない食材の一つですね。
特に青魚は古くから日本の食卓に並んでおり、中でも秋刀魚は定番中の定番なのではないでしょうか。
最近は値段も上がっている秋刀魚ですが、シンプルな塩焼き以外にも、甘辛煮などもとても美味しいですよね。
今回は自衛隊戦闘糧食Ⅱ型のメニューの一つ、「さんまピリカラ」の実食レビューをお届けしたいと思います!
目次
自衛隊戦闘糧食Ⅱ型「さんまピリカラ」について
戦闘糧食Ⅱ型(非常用糧食)の「さんまピリカラ」は株式会社武蔵富装が納入しています。
同く納入をしているメニューで、当サイトでもレビューをした「さんまピリカラ煮」というものもありますが、こちらとは中身が若干異なっていますね。
今回いただくのは2019年3月納入、2022年3月賞味期限のものです。
なお、戦闘糧食の納入会社等、全般に関する事は下記「戦闘糧食について」の記事で解説していますので詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
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内容物
内容物はメインのさんまピリカラ、白飯×2、丸かじりチキン、ふりかけ、スプーンの6点となっています。
サイドメニュー的なものが何か付いてるものはこれまでもいくつかレビューしてきましたが、ふりかけは珍しいですね。
どれも食べてみるのが楽しみです!
戦闘糧食Ⅱ型「さんまピリカラ」の準備&中身の確認
本来は実際の現場などと同じように外袋のまま開封せずに湯煎をして温めてみたいところですが、今回のものは上記写真のとおり、鍋に収める事ができませんでした。
そのため、先に開封をして中身を確認しながら湯煎したいと思います。
内容物の確認
戦闘糧食といえばOD色や緑のものが多い印象ですが、今回のレトルトパウチはサンドカラーですね。
砂漠地帯での活動が多くなった事で米軍のMREなどと合わせた形でしょうか?
白飯については透明な袋に入ってるので、こちらは温めた後に詳しく色々見てみたいと思います。
さんまピリカラ
メインのさんまピリカラは誠晃産業株式会社が製造しているものでした。
以前のさんまピリカラ煮は別の製造会社だったのと、原材料も微妙に異なる事から別メニューとして考えて良さそうですね。
賞味期限は外袋の記載より少し長めの2022年6月。150g入りで234kcalとなっています。
丸かじりチキン
サイドメニューの丸かじりチキンはメインと同じく誠晃産業株式会社が製造。
賞味期限も同じ2022年6月ですね。
60gで111kcal。
ふりかけ
ふりかけについては製造会社と栄養表示の記載がありませんでした。
2.5gしかないのであっても無くても総カロリーはほとんど変わらないでしょう。
賞味期限は外袋の記載と同じ2022年3月でした。
湯煎
白飯以外の中身が確認できたので、ここからは湯煎して食べる準備をしていきたいと思います。
外袋のままだと25分程度必要ですが、15~20分程度あれば恐らく温まってくれるでしょう。
10~15分程度白飯のみ湯煎し、残り5分程度のタイミングでレトルトパウチ2点を入れていきます。
残り5分程度で白飯裏返しとレトルトパウチ投入
どうしても鍋だと白飯が均一に温まらないので、残り5分程度のタイミングで白飯は裏返します。
外側から温まっているか確認をしながら行いましたが、すこし固かったので最終的に20分強湯煎する結果となりました。
白飯の確認
温め終わった白飯ですが、こちらはテーブルマーク株式会社製造のものでした。
1つ200g入りで306kcal。
今回の戦闘糧食の総カロリーは957kcalでした。
ちなみに白飯の賞味期限は他のものより長く、2023年5月となっていました。
戦闘糧食Ⅱ型「さんまピリカラ」の実食レビュー
温めが終わったのでここからは盛り付けと実食に移りたいと思います!
片方の白飯はさんまピリカラメインで、もう片方は丸かじりチキンとふりかけを乗せていきます。
盛り付け
まずは白飯の開封から。こちらはなんの変哲もないパックご飯ですね。
メインのさんまピリカラを乗せていきます。
片方だけにだと少し量が多かったので、もう片方にも少し乗せました。
次に丸かじりチキンです。
名前から勝手に骨付きのウイングなどを想像してましたが、竜田揚げのようなチキンですね!
レトルトパウチ入りの竜田揚げチキンって珍しいのではないでしょうか?
和風もしくは洋風のものを想定してましたが、カレーの香り香る、タンドリーチキンのようです。
そして最後は振りかけをかけます。
一般的な乾燥しているものを想像してましたが、湿気のあるタイプですね。それもあって大部分が袋にくっついてしまっていて取り出すのに一苦労でした。。
そして盛り付け完成の図がこちらです!
ふりかけの味は?
最初はふりかけから食べてみます!
こちらは胡麻と鰹節の香りがとても良いですね。
塩気は若干強めの方ですがそこまで濃すぎず、しょうゆベースの自然な味わいが広がります。恐らく写真から想像できるとおりの味です。
量が少ない点だけ少し残念です。これであれば乾燥タイプの方が袋にくっついて無駄になる事も無いですし、ご飯に広くふりかけられるので良いのになと思います。
まるかじりチキンの味は?
続いては丸かじりチキン!
こちらは盛り付け時に解説したとおり、カレー風味の竜田揚げチキンですね。
クミンなどのカレーとして定番のスパイスが効いていて、この後のさんまピリカラよりも辛さを感じます。
竜田揚げならではの衣の香りもしっかり感じられて美味しいです。残念ながら(というか当たり前ですが)揚げたてのカリカリさはありません。
塩味もしっかり付いてますが、単体で食べるのにちょうど良い塩加減なので、これだけで白飯と一緒に食べるには少し物足りなさを感じます。
手で持って文字どおり丸かじりも出来そうですが、柔らかいのでスプーンで切りながら食べらのは良いですね。
鶏肉自体は少しパサつき感が否めませんが、長期保存できるレトルトでここまでのクオリティなら全然許せる範囲です。コンビニ弁当くらいの品質は保ててます。
さんまピリカラの味は?
最後はメインのさんまピリカラです!
以前にレビューをした「さんまピリカラ煮」とほぼ同じ、味噌煮のような甘辛く、これぞ和食的なメインですね。
山椒と生姜の香りがアクセントになっている、美味しい甘辛煮です。
以前にレビューをしたさんまピリカラ煮と比べると唐辛子の香りを感じられなく、辛さが抑えられてますね。もし手元に山椒や唐辛子があるのであれば追い足しでもっと美味しくなりそうです。
秋刀魚はとても柔らかく煮込まれているので口の中で溶けます。
今回はほとんどを一つのご飯に乗せましたが、味付けがしっかり濃いめなのでこれだけでご飯2パック食べられるかなと思います。
とはいえメインのおかず一つだけでなく、チキンとふりかけもあってバラエティーに富んでいるのは食べる楽しみも増えて実際に現場で食べる身からすると嬉しいですね。
まとめ
以上、今回は自衛隊戦闘糧食Ⅱ型(非常用糧食)の「さんまピリカラ」実食レビューでした!
おかずの配分はちょうど良く、味付けも濃すぎず薄すぎずでとてもバランスの良い戦闘糧食でした。
どこまで需要があるか分かりませんが、サイトの丸かじりチキンは非常時用の備蓄としても重宝しそうなので、普通に売ってても良いのになと思います。
海外(特にアメリカ圏)だとかなり豊富な非常食の選択肢がありますが、災害大国の日本であれば同じようにもっと色々増えてくれると嬉しいですね。
今回いただいた「さんまピリカラ」は株式会社武蔵富装が同じメニューを一般向けに販売してましたが、残念ながら現在は終売してるようです。
他には日本ハムが販売してる、一般向けの戦闘糧食との同等品はAmazonや楽天市場などでも購入可能なので、気になる方はぜひ一度試してみてください!