和食の定番といえば色々ありますが、ネットで検索などをしてまず最初に出てくるものの一つが「肉じゃが」。
ホクホクのジャガイモに甘味の効いた汁、アレンジ次第でさまざまな食材を使う事も出来ますし、使うダシによっても味は変わり、それぞれの家庭の味が存在しますよね。
日本人で肉じゃがが嫌い、なんて人はいないのではないでしょうか?
和食の定番中の定番メニューなので、自衛隊の戦闘糧食のメニューとして採用されてるのも必然かと思われます。
今回は肉じゃがの中でも、戦闘糧食Ⅱ型の「かも肉じゃが」を食べてみたのでレビューさせていただきたいと思います!
カモ肉を使ってどんな味に仕上がってるのかとても楽しみです!
目次
自衛隊戦闘糧食Ⅱ型「かも肉じゃが」について
戦闘糧食Ⅱ型(非常用糧食)のかも肉じゃがは株式会社武蔵富装が納入。
賞味期限は納入から3年となっており、今回いただくものは2019年3月に納入、2022年3月期限のものです。
戦闘糧食全般に関する事は下記「戦闘糧食について」の記事で解説していますので詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
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内容物の確認
通常は外袋のまま湯煎で加熱する形になりますが、今回のかも肉じゃがは真ん中にご飯が配置され、両側を囲むようにレトルトパウチという形で詰められてました。
これだと加熱方法として記載されている25分程度の湯煎だとご飯が十分に温まらず、40~45分ほど時間を要してしまう事もあるので今回は時間の節約のため、中身を取り出して湯煎したいと思います。
内容物は白飯×2個、かも肉じゃが、さば生姜煮、スプーンの4点でした。
これまで食べてきた戦闘糧食はご飯パックがそのまま入ってましたが、今回のようにさらに透明な袋に入ってるものは初めて見ました。
それぞれ詳しく見ていきましょう!
かも肉じゃが
こちらがメインのかも肉じゃがです。内容量は200gで114kcal。
販売元は株式会社武蔵富装で、製造は誠晃産業株式会社。
そして、賞味期限は外袋に記載の3月より長く、2022年7月となっていました。
さば生姜煮
次に、さば生姜煮です。70g入りで198kcal。
こちらも同様に株式会社武蔵富装、製造は誠晃産業株式会社ですね。
賞味期限はかも肉じゃがとは異なり、2022年5月でした。
白飯
白飯は透明な袋に入れたまま湯煎したいと思うので、先に賞味期限だけチェック。
2023年5月のもので、まだ全然期限内のものが入ってました。
戦闘糧食Ⅱ型「かも肉じゃが」の準備
一番加熱に時間がかかる白飯を下に、上からかも肉じゃがとさば生姜煮のレトルトパウチを置いて加熱スタート。
このまま15分程度湯煎していきます。
白飯の確認
そして15分ほど経ったのでそれぞれ取り出し、白飯を開封。
テーブルマーク株式会社製造のもので200g入り、306kcalのものが2つです。
全て合計すると924kcal分の食事となっております。
それでは実食に移りたいと思います!
戦闘糧食Ⅱ型「かも肉じゃが」の実食レビュー
さば生姜煮はサイドメニュー的な位置づけっぽいので盛り付けに若干悩みましたが、片方に肉じゃが、もう一方にさば生姜煮を乗せるというスタイルでいただきたいと思います。
そしたら案の定、少しバランスの悪い形になってしまいました。
さば生姜煮の方はご飯に対しておかずの量が少なめになってしまいましたね。。
かも肉じゃがは具の量はご飯に対してちょうど良いですが、汁が多めなので少しはさば生姜煮の方にかけるべきでした。
それではいただきます!
かも肉じゃがの味は?
前述したように汁はたっぷり。
甘すぎずしょっぱすぎず、少し薄めな味付けで、いわゆる肉じゃがらしい優しい味に仕上がってます。
使われてる食材もジャガイモ、人参、玉ねぎ、白滝と肉じゃが定番のものが揃ってますね。
ジャガイモはホクホクで甘い味付けが染み込んでてとても美味しいです。
特に人参の甘味が良く感じられます。
お肉であるカモの量が少なめなのが少し残念です。
カモならではの鉄分を含んだような旨味はわずかに感じますが、意識しないと他のお肉との違いはほとんど分かりません。
総評として良く言えば安定した定番の味、誰もが安心して食べられますが、「かも肉じゃが」という普段あまり聞かない名前である事から少し変わったメニューを期待していたので、悪くいうと特別感を感じない、期待外れな一品となっていました。
さば生姜煮の味は?
次はさば生姜煮!
こちらも味付けは薄め寄りですね。
サバの旨味はしっかりしてますが、ご飯の量に対して汁もサバ自体も少ないのでもう少し濃いめの味付けでも嬉しいところです。
甘さは抑え目で塩味の方が目立ってるます。生姜の香りはほんのり、良いアクセントとして使われてますね。
とても上品な味に仕上がった一品です。
肉じゃがよりもこちらの方が味が濃いので、あとからかも肉じゃがを食べると味がさらに薄く感じてしまいます。
肉じゃがとのバランスのとり方が難しいので、肉じゃがとさば生姜煮どちらも半分ずつ両方の白飯に乗せて食べるのが恐らく正解です!
まとめ
以上、今回は戦闘糧食Ⅱ型(非常用糧食)の「かも肉じゃが」の実食レビューでした!
カモ肉はとても好きで期待してた分、肉の量が少なくて味も普通のお肉とあまり違わない点は若干期待外れでしたが、味自体はとても安定的で誰もが想像できる美味しい肉じゃがでした。
戦闘糧食は災害時に一般市民にも配られる事が想定されてるので、あえてクセの無いよう作られているんですね。
残念ながら「かも肉じゃが」については一般向けには販売されてませんが、同じ株式会社武蔵富装が製造してる一般向けの戦闘糧食同等品であればAmazonや楽天市場などでも購入可能です。
気になる方はぜひ一度試してみてください!