非常食といえばレトルトパウチや缶詰に入ってるものがほとんどかと思います。
普段食べる用に購入したものであれば期限を切らす事はめったに無いと思いますが、非常時用に備蓄しているものだといつの間にか賞味期限が切れてしまっていた、などの経験はないでしょうか?
そんな時に諦めて捨てるべきなのか、それとも食べても大丈夫なのか、を今回は解説させていただきます!
目次
レトルトパウチについて
レトルトカレーやパスタソースなどでもおなじみのレトルトパウチはプラスチックやアルミなどの素材を組み合わせて薄い袋上にしたもので、食品を詰めた後に加熱殺菌されているため、袋状の缶詰とも言われています。
袋状の缶詰とも言えるレトルトパウチ。薄い袋状の容器でありながら、缶詰と同様にレトルト殺菌が可能で、酸素、水、光を遮断し、長期保存が可能です。
おいしいものを長期間保存でき、調理も手軽という意味で、現代的なライフスタイルに合った包装形態です。
カレーやパスタソースなどに多く使われています。
出典:東洋製罐株式会社
レトルトパウチは缶詰の代わりとしてアメリカ軍で開発が始まり、アポロ計画の宇宙食として採用されて注目されましたが、実は一般向けに世界で初めて販売されたのはあの有名な「ボンカレー」なんです!
※参考:Wikipedia
レトルト食品の賞味期限
上述したようにレトルト食品はパウチに食品を詰めた後に加熱による殺菌処理が施されているため、長期の保存が可能です。
賞味期限は食品や使用しているレトルトパウチによっても変わりますが、短いもので半年程度、長いものは1~5年期限が設定されています。
ちなみに、我が家で備蓄しているレトルト食品はほとんどがMREとなっています。
賞味期限と消費期限の違いは?
ざっくり説明をすると賞味期限は「美味しく食べられる期間」、消費期限は「安全に食べられる期間」と分かれています。
詳細は下記、水の賞味期限に関する記事で解説してますので是非ご覧ください。
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非常時用の備蓄水は賞味期限が切れたら買い替えるべき?必要備蓄量と買い替えるべきタイミングに関して
当サイトで紹介をさせていただいているMREは非常食としてとても優秀ですが、同時に水も必要なものとなっています。 これはヒーターを使うための水ではなく、MREには一定の塩分量が含まれているため飲料として ...
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レトルト食品は賞味期限が切れても大丈夫?
殺菌処理がされているレトルト食品なので賞味期限が切れたからといっても、小さな穴が開いて外気に触れてしまった、などが無い限り腐っていく事はありません。
ただし、賞味期限の定義である「美味しく食べられる」という点でいうと風味が変わってしまい、本来とは異なる味になっている可能性があります。
お肉が入っているカレーなどだと、肉が徐々に崩れてしまって食感も変わっている可能性もありますね。
そのため、賞味期限が1年以上過ぎたレトルト食品であっても食べたからといって腐っていて食べられない、食中毒を起こすような事はめったにないでしょう。
当サイトでレビューしているMREでいうと、2021年時点で一番古いものは製造から7年経過の2014年製のものを食べてますが、まったく問題はありませんでした。
今後、賞味期限切れのレトルト食品を食べた際はこちらの記事でレビューをお届けしたいと思います!
中身が傷んでしまっている見分け方
レトルト食品は食中毒の原因となる菌で一番耐熱性の高いボツリヌス菌が死滅するように処理されていますが、ボツリヌス菌よりも耐熱性の高い菌も存在しているので完全に無菌状態になっているとは限りません。※参考:Wikipedia
もし、レトルトパウチが膨張してしまっているような事がある場合は中で菌が繁殖している可能性が高いので、この場合は痛んでいると判断して諦めましょう。
まとめ:自己責任だが、レトルト食品は賞味期限が切れても食べられる!
以上、レトルト食品の賞味期限について解説させていただきました!
非常食としてレトルト食品を備蓄している人も多いと思いますが、賞味期限が近いからと言って焦って買い替える必要はありません。
とはいえ、風味が落ちて本来の味が楽しめなくなるので定期的な入れ替えはしていくべきですが、賞味期限が切れたを理由に捨てたりするのは流石にもったいなさすぎます。
数か月程度の期限切れで健康被害が出るような事はまず皆無なので安心しましょう!
なお、当サイトで紹介しているMREについてもっと詳しく知りたい方は下記記事からどうぞ!
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MREとは?レーションってどういう意味?アメリカ軍の戦闘糧食について
MRE(エムアールイー)はMeal Ready to Eatの略で、直訳をすると「準備の整った食事」となります。 アメリカ軍が戦場の兵士に配給している戦闘糧食(レーション(Ration)、正しい発音は ...
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