お米といえば日本をはじめとしたアジア料理のイメージが強いですが、イタリアのリゾットやメキシコ料理などで使われる事も多く、全く違った雰囲気の料理で美味しくて楽しめます。
メキシコ料理だとブリトーとかでも良く使われますよね。
今回は米軍の寒冷地用レーションMCWのメニューNo.9「RICE AND CHICKEN, MEXICAN STYLE」の実食レビューをお届けさせていただきます!
MCWは味のクオリティが高いのでとても楽しみです!
目次
外装と内容物
今回レビューさせていただくのはワーニック社製造、2016年製です。
通常MREやMCWは外袋にデートコードが印字されてますが、ワーニック社のものだけは無いので、2016年のいつ頃に製造されたものなのかは中身で確認していきましょう。
MCW、MREの製造会社や製造日を示すデートコードの読み方等については下記「MREとは?」の記事で解説してるので、詳しく知りたい方はこちらもぜひご覧ください!
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開封&内容物確認
MREの外袋と比較するとMCWの方が固く出来ており、なかなか手で空けるのに苦労します。
以下が今回のラインアップです!
内容物
メキシコ風チキンライス、コーンブレッド、バナナナッツレンジャーバー、スライスクランベリー、レモンライムジュース、アクセサリーパケット、スプーン
メインのメキシコ風チキンライス以外はMREの中身としてもお馴染みのものが揃ってますね。
それぞれ一つずつ見ていきましょう!
メキシコ風チキンライス
メインはマウンテンハウス社製フリーズドライのメキシコ風チキンライス。
お湯で戻す前の重量は153g、カロリーは650kcalなので、MREのメインより2倍以上高いものになっています。
デートコードは6295なので、2016年10月21日に製造されたものとなっています。
コーンブレッド
こちらのコーンブレッドは欧米では定番のトウモロコシを使って焼きあげたパンのようなパウンドケーキのようなもの。
71gで260kcal。
デートコードは6253なので、メインよりも前に作られたものでした。
バナナナッツレンジャーバー
続いてはバナナナッツレンジャーバー!
手軽に食べられるので、おやつとしてサクッと食べるのにも向いてそうですね。
43gで190kcalです。
デートコードは6237なので、こちらもメインより前に作られたものですね。
スライスクランベリー
食べ物の最後はスライスクランベリー!
スライスして乾燥させたクランベリーで、こちらもMREではお馴染みのデザートの一つ。
56g入りで190kcalとなっています。
こちらのデートコードは6340なのでメインよりも後の2016年12月5日製造です。
レモンライムジュース
飲み物はレモンライムジュース!
MREの場合は袋が異なり、ベバレッジバッグで飲む形になってますが、MCWの場合はそのまま袋で飲めるタイプになっています。
12oz(約340ml)分作れ、カロリーは180kcal。
その他MCW共通で入ってるもの
最後は全てのMCWに入ってるアクセサリーパケット。
MREは中身によって3種類に分かれてますが、MCWは全て共有のものが入ってます。
デートコートが6347なので、今回のMCWは2016年12月12日以降に梱包されたものという事が分かりました。
アクセサリーパケットの中身
左上からコーヒー、コーヒークリーム、砂糖、ホットソース、ウェットティッシュ、ティッシュ、マッチ、ミントガム。
よく見るとマッチのホチキス部分が錆びてますね。。
2016年製MCWメニューNo.9の実食レビュー
それでは早速今回のMCWを実食していければと思います!
まずはコーヒーから淹れたいところですが、、先ほど嫌な予感がした通り、やはりアクセサリーパケットに水分が紛れ込んでいたみたいでコーヒーがダメになってしまってました。。
残念ですが今回コーヒーはおあずけ、メインの準備に移ります!
メキシコ風チキンライスの準備
真空パックされてる状態はかなりコンパクトですが、開けると袋はかなり大きめ。中身を除くと感想したお米や豆が見えます。
作り方は簡単で、ここに約450mlのお湯をかき混ぜながら入れて10分ほど待つだけ。
ただ、色々なレビューを見てると説明書きどおりのお湯の量だと水っぽくなるから少し減らした方が良いという意見が多いので、400mlほどで作っていきたいと思います。
お湯を注いでかき混ぜていると早速ほんのりとスパイシーな香りが漂ってきますね。
入れ終わったら袋の上部を丸めて、あとは待つのみです。
お湯を入れて袋が膨れ上がった事で文字が読めるようになったので、原材料をチェックしてみましょう。
水分を全て抜く事で長期保存できるようにするフリーズドライは保存料などが全く含まれてのが特徴ですね。
MREは連続して何日も食べる事は控えるべきとされてますが、このメインだけなら大きな問題無さそうです。
メキシコ風チキンライスの味は?
10分ほど経ち、食べる準備完了です!
FRHで温めるMREとはまた違った温かさを感じます。
食材の食感がまるで作りたてみたいでとても美味しいです!
MREは各食材が柔らかくなりすぎて何を食べてるのか分からない事も多いですが、オリーブ独特の歯ごたえに牛肉と豆、それぞれ口に入れるだけで何を食べてるか分かります。
若干時間が早かったからかお米の中心がちょっと固めでしたが、ここはアルデンテと考える事としましょう。
塩加減は薄すぎず濃すぎずでちょうど良いですね。
香りと同じく味もスパイシーですが、辛さはほとんどありません。
各素材の味が活かされていて、特に鶏肉の食感と旨味がとても良く感じられます。
もう少し辛さが欲しいのでホットソースを追加。辛さに加えて素材の旨味もアップしました。
各種スパイスの香りに食材の旨味が詰まった美味しいチキンライスでした!
コーンブレッドの味は?
コーンブレッドは開けた時のトウモロコシの香りがたまりません。
デザートまでにはならない甘さなのでくどさが無く、食べた時の香りもとても良いです。
細かく粉状になったトウモロコシの歯ごたえも好きなポイントです。
バナナレンジャーバーの味は?
バナナレンジャーバーは手で持った感じ割と固めな印象でしたが、食べるとそこまでではなく、クッキーと柔らかいバーが混ざったような食感です。
バナナとオーツの香りに程よい甘味が広がりとても食べやすいです。
バナナ入りのオートミールをバーにしたような味ですね。
ライスパフのシャリっとした食感も良く、バターのような滑らかな香りと舌触りも感じられます。
レモンライムジュースの味は?
飲み物のレモンライムジュースは袋に直接水を入れて振って混ぜれば完成です。
ライムの酸味と香りがハッキリ、甘さすっきりでとても飲みやすいジュースです。
若干ケミカルな味がする点が残念でした。
スライスクランベリーの味は?
最後はデザートの乾燥スライスクランベリー!
実際は砂糖が加えられてますが、そこまで分かりやすいほど味付けはされてなく、甘酸っぱい自然なクランベリーの味が広がります。
人工的な味付けのものが多いMREの中では数少ないナチュラルな味が楽しめるデザートです。
まとめ
以上、今回は2016年製MCWメニューNo.9「RICE AND CHICKEN, MEXICAN STYLE」の実食レビューでした!
毎回MCWを食べて思いますが、MREとは違って人工的ではない、とても自然な食材の味わいが楽しめて、クオリティも圧倒的に高い美味しいレーションになってます。
それでいてフリーズドライなので、メインだけであれば10年以上は余裕で保存できる点も良いですね。
海外ではマウンテンハウス社製のフリーズドライ食品は色々なところで売っていて人気ですが、日本では正規代理店が無くなかなか手に入らないのが残念です。
ただ、同じフリーズドライ技術を使った「サバイバルフーズ」であれば日本でも簡単に購入できます。
自分はまだ食べた事はありませんが、味のクオリティも相当高いのではないでしょうか?
賞味期限も25年以上あるので、備蓄に大変オススメです。
興味のある方はぜひお試しください!