船舶の保安対策としてSOLAS条約(海上人命安全条約)というものがあります。
そしてこれに伴い、日本の船舶安全法では救命艇や救命いかだの等を設備する事が義務付けられていて、救難食料も装備する事になっています。
アメリカの沿岸警備隊ではDAYTREX(デイトレックス)が救難食料として正式採用されていますが、日本の自衛隊では航空機や艦艇の遭難などの緊急事態の際に隊員が救助を待つまでに食べられる救難食糧としてのレーションがあり、萬有栄養株式会社が製造しています。
※参考:Wikipedia
そんな萬有栄養が一般向けに販売しているレーション「THE 救難食糧 ER」を今回はレビューさせていただきます!
目次
萬有栄養(ばんゆうえいよう)株式会社とは?
萬有栄養株式会社は1946年創業、東京目黒区に本社を構え、船舶用の救命食糧の他、自衛隊や航空機の備蓄食料を製造している会社です。
※参考:萬有栄養株式会社
非常用食料「THE 救難食糧 ER」とは?
そんな萬有栄養が一般企業や一般家庭用に販売しているレーションが「THE 救難食糧 ER」。
商品名:THE 救難食糧 ER 9食入 (3日分)
購入場所:Amazon
価格:2,098円
楽天などでも販売してますが、2024年11月現在、Amazonのこちらのショップが最安値です。また、9食入り以外にも3食入り、3食×2個セットなどもあり。
防災用品や普段使っている鞄などに常に入れておいてもかさばらない1食わずか56gとコンパクトながら274kcalあり、緊急時に水が無くてもすぐに食べられるようにデザインされています。
小さくて軽いので防災用だけでなく、登山やキャンプなどで食べるための食料としても最適ですよ!
日本製レーション「THE 救難食糧 ER」を購入してみたのでレビュー!
非常食マニアとして「これは試してみなければ!」と思い早速購入してみました。
まずはパッケージから紹介
率直な感想が「思ったよりも小さい」です。
Amazonなどの画像だけで見ると大きそうな印象でしたが、実際に500mlの缶と比較したら以下のような大きさでした。
そして、中身は以下のようになっています。
デイトレックとの比較
別でレビューさせていただいた「デイトレックス」とサイズなどを比較してみました!
デイトレックスが1個あたり200kcalに対し「THE 救難食糧 ER」は1個あたり274kcal。
1パックあたりだとデイトレックスが2400kcalに対してTHE 救難食糧 ERは2465kcalです。
デイトレックスは開けると個別に簡易的な包装はされてるものの、1度開けたら全部食べなければいけないのに対して、THE 救難食糧 ERは個別に真空パック包装されてるのが良いですね。
これだったら必要な時に必要な個数だけ食べる事ができ、残った分はまた保管できるのがメリットです。
お味は?
原材料の詳細は記載されてませんが、小麦を含む穀物やピーナッツが主材料となっています。
味の感想としては「和菓子感」のあるビスケットです。
あずきが入っているか不明ですが、あずき感とピーナッツの香ばしさを感じるような上品な甘さに仕上がっています。
デイトレックスと比較すると恐らく油分が少ないので、若干ボソボソ感があります。
デイトレックスとTHE 救難食糧 ER、どっちが良い?
ずばり結論からお伝えすると、非常食としての優秀さはTHE 救難食糧 ER、味はデイトレックスかな、と思います。
既に触れている内容ですが、やはり1つ1つ個別包装されている点で必要な時に必要なだけ食べられるTHE 救難食糧 ERは優秀です。
ただ、味という点においてはココナッツの風味と油分が多めなところが決め手となり、デイトレックスに軍配が上がります。
個別包装されているので常に鞄などに入れておきたい非常用食!
以上、日本製レーション「THE 救難食糧 ER」の紹介とレビューでした!
大きめの防災時用のリュックには常にデイトレックスを入れてますが、普段使う用のバッグなどではちょっと大きすぎたので1つずつ個別包装されているTHE 救難食糧 ERなら、かさばらずに1~2個入れておけて安心できます!
日本製なのでクオリティ面も安心できますね。
いざという時のために備えておくのにオススメ出来る非常食です。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングいずれでも購入可能ですが、調べたところAmazonが最安です!-
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