日本の国民食でもあるカレー。
ルーツはインドではあるものの、独自に進化を遂げ、あの「Coco壱番屋」がインドに逆輸入で出店したニュースなどもありましたね。
ビーフカレーやポークカレー、チキンやシーフードなど、さまざまなバリエーションが存在し、毎日食べても飽きません。
今回はそんなカレー系のメニューである戦闘糧食Ⅱ型の「かつおカレー煮」を食べてみたので実食レビューをお届けさせていただきます!
かつおを使ったシーフード系のカレーを想像してますが、実際はどうなのでしょうか?
目次
自衛隊戦闘糧食Ⅱ型「かつおカレー煮」について
戦闘糧食Ⅱ型のかつおカレー煮は新成物産株式会社が納入しています。
新成物産は戦闘糧食以外にも自衛隊を始めとした官公庁のユニフォームや災害対策商品などさまざまな製品を取り扱ってます。
今回いただく戦闘糧食の賞味期限は納入から1年、2020年11月に納入され翌年同月に賞味期限が切れているもの。
ただ、戦闘糧食の場合中身それぞれの賞味期限は別に設定されているので、実際は賞味期限が切れていない事も多いです。
なお、戦闘糧食全般に関する事は下記「戦闘糧食について」の記事で解説していますので詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
-
自衛隊の戦闘糧食について徹底解説!Ⅰ型とⅡ型の違いは?
日本の平和と安全を守る存在の自衛隊。 日本に限らず、海外でも災害時の支援などで派遣される事も多く、特に近年は自然災害などのニュースでもその活躍を耳にされている方も多いかと思います。 軍隊ではありません ...
続きを見る
内容物
内容物は白飯、五目飯、かつおカレー煮、スプーンの4点。
五目飯は味も付いていてそのままで食べられると思われるので、かつおカレー煮は白飯と一緒に食べる形と思われます。
カレーではなく「カレー煮」となってますが、通常のカレーとは何か違うのでしょうか?
戦闘糧食Ⅱ型「かつおカレー煮」の準備&中身の確認
外袋を開けずにこのまま湯煎で加熱をするので、中身の確認は加熱後になります。
説明書きには30分程度加熱とありますが、家庭用の小さい鍋だと少し足りないので、40分程度加熱しようと思います。
湯煎
沸騰してきたので、フタをしてこのまま40分ほど待ちます。
内容物の再確認
加熱が完了したので早速開封して中身を確認したいと思います!
OD色のいかにも戦闘糧食、という感じですね。
ひとつずつ詳しく見ていきたいと思います。
白飯
白飯はホリカフーズ株式会社製造のものでした。
200g入りで296kcal。
賞味期限に関しては納入から1年後より1ヶ月長い、2021年12月となっていました。
五目飯
五目飯はフクシマフーズ株式会社製造、東洋水産株式会社販売のもの。
白飯と同じく200g入りでカロリーは335kcal。
賞味期限は納入から1年後の11月でした。
かつおカレー煮
メインのかつおカレー煮は気仙沼ほてい株式会社製造、株式会社ホテイフーズコーポレーション販売のものでした。
ホテイフーズといえば「やきとり缶」などでも有名ですね。
容量は180gでカロリーは222kcal。
全て合わせると853kcalという結果になりました。
それでは実食に移りたいと思います!
戦闘糧食Ⅱ型「かつおカレー煮」の実食レビュー
40分と長めに加熱をした事で白飯も五目飯どちらもしっかり温まっていました。
白飯1つに対してカツオカレー煮は少し量が多そうですが、こぼれないように気を付けながら乗せていきます。
ギリギリですが、なんとか白飯に全て乗せる事が出来ました。
単体での味をしっかり確認したかったので乗せませんでしたが、食べるのが大変そうな場合は五目飯の方にも少し乗せても良さそうです。
そして見た目ですが、いわゆるカレーを想像していたのに対してちょっと違いますね。どちらかというとあんかけみたいです。
味はどうなのでしょうか?
かつおカレー煮の味は?
少しピリ辛のカレー風味のついたあんかけのような仕上がりとなっています!
いや、カレー感はかなり少なめですね。ピリ辛あんかけという名前の方がしっくりきます。
かつおの量も多く、旨味が全体に行き渡ってます。
味付けは濃すぎず薄すぎずでちょうど良いバランスです。
ごはんと良く合う味付けなので、どんどん食が進みます。
五目飯の味は?
五目飯は醤油ベースの優しい味付けとなっています。
ごぼうや椎茸の香りが良いですね。
自衛隊の携行食を納入してる永岡商事の「ストックライス」を思い出す味です。
味付けはしっかり行き渡ってるのでそのまま食べても十分ですが、かつおカレー煮と一緒に食べても合います。
心温まるような美味しい五目飯でした!
まとめ
以上、今回は戦闘糧食Ⅱ型「かつおカレー煮」の実食レビューでした!
想像をしていた普通のカレーとは違っていたものの、とても美味しく仕上がった一品でした。
米軍のMREをはじめ、戦闘糧食などのレーションは実際に開封するまでどんな中身か分からないので、それを確かめるのも楽しみの一つです。
このような楽しみも戦場や過酷な現場で活動する兵士の心の癒しになってるんだろうなと感じます。
戦闘糧食の実物はなかなか手に入りませんが、一般向けに販売されてる同等品であればAmazonや楽天市場などでも購入可能です。
災害大国の日本。非常時用に食料は備蓄していて損は無いので、この機会にぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?