イギリス軍は国王もしくは女王陛下に仕え、イギリスとその周辺地域、そしてイギリス王族の防衛を主に担当する軍事組織です。
※参考:Wikipedia「イギリス軍」
日本ではよく、イギリスの料理については「不味い」などの話などを聞く事が多いですが、実際はどうなのでしょうか?
個人的にイギリスへは行った事がありませが、そんなことはないのでは?と思ってます。
実際にイギリス料理のYoutubeレビュー(海外のもの)を観ていてもそのような印象はあまり受けません。
今回はそんなイギリスの軍隊、イギリス軍の「ORP」と呼ばれるレーションについての解説と、その中でも24時間用の「GP」について実食レビューをお届けさせていただきます!
他国のレーションと比べてどのような特徴があるのでしょうか?
目次
イギリス軍のレーション「ORP」とは?
ここから解説するイギリス軍のレーションについては2022年時点のものなので、この先変更される可能性があります。
イギリス軍のレーションは「ORP(Operational Ration Pack)」と呼ばれており、その中でも一番一般的な「GP」からハラールなどの宗教上の制限がある人用、ベジタリアン用から寒冷地向けのものまで全部で10種類存在します。
今回レビューさせていただくのは2018年製のGP(General Purpose)、その中で一番スタンダードな24時間用のものですが、他には8時間用のものがあり、作戦や訓練の内容など、目的に応じて使い分けがされています。
過去には段ボール箱に入ったものが使用されてましたが、現在は上記写真のように袋に入ったタイプに切り替わっています。
メニュー・重量・総カロリー等
ORPのメニューは全部で10種類あり、今回レビューするのはメニューNo.9です。
最新のものはメニュー内容が異なっていますが、共通しているのは重量が約1.9kg、総カロリーは約4,000kcalあり、戦場などの過酷な現場でも兵士が1日フルで活動するためのエネルギーと栄養が詰まっている点です。
当サイトでは過去にロシア軍の24時間用レーションもレビューしてますが、それに匹敵しますね。
賞味期限については製造から3年と設定されてますが、実際はそれ以上、保存状態が良好であれば10年以上経っても食べて安全なように設計されています。
米軍のMREと同様、メイン料理は温めても常温でも食べられるようになっていますが、温めるための加熱材や簡易ストーブは含まれていません。
イギリス軍24時間用レーションの開封&中身確認
早速ですが、袋を開けて中身の確認からしていきましょう。
MREなどのように開け口などは特に無いので、ナイフなどを使って袋を開けます。
米軍MREの外袋と素材は似てますが、より薄めなのでナイフで切り込みは入れやすいですね。
中身を除くと、一番上にメニューの記載とフィードバック用のリーフレットがありました。
そして中身を全て取り出して並べると以下のようになりました。
さすが24時間用なのでかなりの量の食料ですね。
そして今回のレーション、左上のアクセサリー類が入った袋を中心に油のようにベタベタとしています。
どれかの中身が漏れてしまっている可能性がありますね。。
とりあえず、ひとつずつ詳しく見ていきましょう!
ポテトと豆のトマトソース煮
メイン1つ目は「Potato & Beans in Tomato Sauce」です!
イギリス料理、特に朝食にベイクドビーンズなどの豆料理は定番なので、こちらは朝食に決定ですね。
315g入りで447kcalあります。
トマトパスタサラダ
2つ目のメインはトマトとバジルソースのパスタです!
米軍のMREだと原材料に保存料などと思われるものが延々記載されてますが、とてもシンプルな材料に限られてますね。
300g入りで339kcal。
ラムローガンジョシュ
3つ目のメインはラムローガンジョシュ!
ローガンジョシュって何?という方が多いと思いますが、インド北部などが起源のカレーの一種です。
実はイギリスって日本と同じようにカレーが国民食の一つでもあるので、レーションのメニューになるのは必然ですね。
300g入りでカロリーは324kcal。
チョコレートプディング
こちらはデザートですね!
チョコソース入りのチョコレートプディング、アメリカのブラウニーに近いようなものでしょうか?食べてみるのが楽しみです。
200g入りで408kcal。
ピーナッツバター
続いては米軍MREでもお馴染みのピーナッツバターです!
長く保存出来てカロリーも高いのでレーションに最適ですね。
そして後ほど実食時に改めて紹介しますが、中身が油のようにベタベタとしてしまってるのはこちらが原因のようです。
42g入りで243kcal。
ダイジェスティブビスケット
次はダイジェスティブビスケットです!
レーションは通常主食としてクラッカーなどが多く入ってるイメージですが、こちらのビスケットのみがそれに一番近い中身ですね。
外から触った感じだと4~5枚入ってそうです。
50g入りで222kcal。
クッキークリームシリアルバー
次はクッキークリーム味のシリアルバーです!
おやつにちょうど良さそうですね。
50g入りで214kcal。
ピーナッツ
次は缶に入ったピーナッツです!
こちらもおやつや小腹が空いた時に良さそうですね。
100g入りで632kcal。
コーラグミ
食べ物のラストはコーラ味のグミです!
レーションにグミは初めて遭遇しました。熱に弱そうですが、大丈夫なのでしょうか?
50g入りで170kcal。
エナジードリンク
ここからは飲み物類です!
1つ目はレモン味のエナジードリンク。
袋を触ってすぐ、中身が固まってしまってるのが分かりました。ピーナッツバターが少し漏れた事が原因ですね。果たして飲めるのでしょうか?
500ml分作れて162kcal。
コーラ味ドリンク
こちらはコーラ味のドリンクです!
炭酸が抜けたコーラ、って感じなのでしょうか?味が気になります!
500ml分作れて176kcal。
フルーツドリンク
次はフルーツドリンクです。
「Tutti fruity」と記載されてますが、意味としては色々なフルーツを混ぜたもの、といったところです。
500ml作れてカロリーは177kcal。
オレンジジュース
次はオレンジジュースです!
他のドリンクとは異なり、こちらだけ375ml分作れるものでカロリーは176kcal。
オレンジ味ホットチョコレート
個別で入ってる飲み物のラストはオレンジ味のホットチョコレートです!
粉だと60g、500ml分作れます。
カロリーは244kcal。
ホットソース
次は小さな瓶に入ったホットソースです!
瓶だと一回限りじゃなく、使い分けできるのが嬉しい点ですね。どれくらいの辛さなのかが気になります。
100gあたりだと112kcalありますが、5mlしか入ってないのでカロリーは実質ノーカウントです。
ティッシュ
こちらはティッシュです。
イギリスは行った事がないのでわかりませんが、よく見かけるようなブランドなのでしょうか?
10枚入りで厚みもあるので使い勝手は良さそうです。
アクセサリーパケット
最後は色々入ってるアクセサリーパケットです。
中身を広げてみましょう。
紅茶2種類にコーヒー2種類、コーヒークリーム4つ、砂糖4つ、ウェットティッシュ2つ、ガム、マッチ、水の浄化剤、先割れスプーンが入ってました。
以上が今回の中身全てでした!
合計3,934kcal、アクセサリーパケットの飲み物類はカウントしていないので、これらを含めれば4,000kcalは超えそうですね。
イギリス軍24時間用レーションメニュー9の実食レビュー
それではここからは実食レビューに移りたいと思います!
いくつかの中身は確実に別日に食べる形になりそうですが、朝昼夜、そしておやつという形で分けて食べていきます。
朝食
朝食はポテトと豆のトマト煮込み、ビスケットとクラッカー、エナジードリンクとコーヒーをいただきたいと思います!
コーヒーは2つありますが、、黒い方はどうやら水分が入った事で固まっていて飲めなそうなのでネスカフェの方を飲む事になりそうです。
ウェットティッシュの使い心地は?
食事の前に手を拭くところから!
水分はしっかりと残っていて、特に香りなどは付いてないタイプですね。
米軍MREのような紙タイプではなく、布に近いようなタイプです。
頑丈で使ってて破ける気配も無く、大きいのでかなり手が汚れててもしっかり綺麗に出来そうです。
コーヒー1つ目は?
1つ目のコーヒーがこちらです。
本来は粉状のフリーズドライですが、薄い板状に固まっているようです。
袋が紙製なので、これだと水分によってすぐにダメになってしまいますね。
案の定、中身は黒く固まってカビてしまっていました。
コーヒーの香りはしますが、さすがに飲めないのでこちらは断念です。
コーヒー2つ目は?
こちらのコーヒーは袋がプラスチック製なので水分があっても大丈夫ですね。
中身はなんら問題ありませんでした。
コーヒークリームについても特に異常は見受けられません。
お湯を少な目にしたのもありますが、しっかりと苦みもあって深煎りの美味しいコーヒーです。
特別美味しかったり不味かったりはしない、無難なインスタントコーヒーですね。
ポテトと豆のトマトソース煮の味は?
朝食のメインであるポテトと豆の煮込みは湯煎で温めてから食べていきます。
こういう事を想定してレトルトパウチに貼ってあるシールは紙じゃなくてビニール製のものになってるんですね。
そして加熱後に開封した中身がこちらです。
例えるのが難しい、甘いような独特なクセのある香りがします。
甘味のある味付けで塩気はあまり強くないですね。
味も香りと同じようなクセがあって、人によってはちょっと苦手かもしれません。
スパイスやハーブによるものというより、とてもクセのある豚骨ラーメンのスープに少し近い形でしょうか。やっぱり例えが難しいです。
ポテトは煮崩れしてなく、柔らかすぎずごく自然な仕上がりです。
豆の香りも良く、小豆みたいな香りがしますね。
ソースは粘着性があってトマト感はほとんどありません。
これといって目立つ味が無く、感じるのはソースの甘味と豆の香りくらいです。
見た目だと油分が多いですが、油っぽさはあまり感じません。
イギリス料理は不味いって聞くこともありますが、これがもしデフォルトだったらそう言われても仕方ないという味です。
ちなみに今回のレーションと全く同じもののレビューをYoutubeで観ましたが、本場イギリスの人も同様に違和感を感じる味だったようです。
ビスケット&ピーナッツバター
朝食の二品目はビスケットとピーナッツバターです!
先に問題のピーナッツバターですが、袋の下の方にとても小さな穴が開いていて、袋を押すと中身が出てきました。
ただ、特に油が酸化したような匂いも無く食べる事自体は特に問題無さそうなので、予定どおりビスケットに塗って食べていきたいと思います。
先にビスケットは単体を味見しましたが、特段甘味や塩味もなくプレーンな味ですね。
全粒粉ならではの穀物の香りが良く、そのままでも十分食べる事はできますが、ちょっと物足りないですね。やはりここはピーナッツバターで正解のようです。
ピーナッツバターは味も問題ありませんでした。
味自体はアメリカ圏のものと特に違いはありません。ほのかな塩気とピーナッツの香りが良いですね。
何となくですが、米軍MREのピーナッツバターよりも滑らかで食べやすい口当たりにも感じます。
ビスケットに含まれる穀物のとピーナッツの香りの組み合わせが良いですね。
もう少しビスケットに甘味があれば塩気とのコントラストが楽しめそうですが、米軍MREのクラッカーよりは香りが良く、美味しくいただけました。
ちなみ下に敷いてるティッシュは今回のレーション入っていた紙ナプキンです。
大きさは普通のボックスティッシュのそれとほぼ同じ、程よい厚みも合って使いやすい紙ナプキンでした。
エナジードリンクの味は?
次は朝食最後の品、エナジードリンクです。
こちらは袋を触っただけで最初のコーヒーと同様に水分で粉が固まってしまってるのが分かりますが、中身は無事なのでしょうか?
開けてみたところ、変な匂いなどもなく(むしろ美味しそう)、品質面は特に問題無さそうですね。
コップに入れて水で溶かしていきましょう。
粉が固まってしまっていたので水へ溶けるのに若干時間がかかりましたが、よくかき混ぜたら溶かす事が出来ました。
レモンの風味がほんのりと香る、甘味を抑えたすっきりとした味わいのエナジードリンクですね!
レモネードほどは酸味がなくて飲みやすく、甘さはいわゆるエナジードリンクを薄くしたような感じです。
量もたっぷり作れるので、キャンティーンなどで作っておけばいつでも飲めて良いですね。
以上が朝食でした!
昼食
昼食はメインにトマトパスタサラダとコーラグミ、飲み物として紅茶とオレンジジュースを選びました!
紅茶の味は?
最初に紅茶を淹れていただきたいと思います!
この紅茶、良く見ると「ENGLISH BREAKFAST」と書いてあるので確実に朝飲む用ですね、、
中身は普通のティーバッグです。
お湯を入れて数分でしっかりと出来上がりました。
味はごく普通のティーバッグで入れた紅茶です。
あまり濃くもなく、香りは少し弱め寄り、クリームも特にクセが無くて滑らかな味わいに仕上げています。
良くも悪くもこれ以上の感想はありません(笑)
トマトパスタサラダの味は?
次はメインのトマトパスタサラダです!
朝食のメインと同様に湯煎で5~10分ほど温めました。
そして、開けると美味しそうなトマトの酸味とハーブの香りが広がりますね。
レトルトパウチが大きくてこのままだと食べづらいので、お皿に盛りたいと思います。
味に関しては余計なものが加えられていない自然なトマトがベースとなっていますね。
どちらかというと酸味が強めで甘みはわずかに感じる程度です。そして塩気は少なめですね。
今回のレーションは珍しく塩が入っていませんが、もし付いていれば使いたいと思うくらい薄口です。
ハーブの香りもあまり効いていなく、微かにパセリが香ってる程度となっています。
パスタは柔らかすぎずで程よい食感。アルデンテとまではいかないものの、米軍MREのパスタとは違ってちゃんと噛んで味わう事ができます。
全体として不味くはありませんが、どこかしら物足りなく感じられ、何かしら特徴が欲しいところです。
という事でホットソースを少し使ってみたいと思います。
先にそのままでホットソースを一滴試してみました。
酸味と葡萄のような上品な甘さが広がったと思いきや、その直後にかなり強烈な辛さが広がりますね。タバスコとは比べ物にならない辛さです。
3~4滴ほどパスタに混ぜてみましたが、トマトの甘味が引き出されて味の幅がとても広がりました。
ただ、美味しくはなったもののやっぱりとても辛いです!
辛さレベルは10段階中8くらいでしょうか。個人的に辛い物は好きで得意な方ですが、それでも休み休み食べるくらいです。
ともあれ、最終的にはマリナーラソースのような味わいが楽しめるパスタになり、美味しくいただけました。
オレンジジュースの味は?
メインがとても辛くてすぐに何かを飲みたく、オレンジジュースの準備をします。
こちらのオレンジジュースだけが今回の飲み物類(コーヒーと紅茶は除いて)の中で375ml分作る形になります。
粉末の色は真っ白ですね。
粒が細かいのでエナジードリンクと違って粉はすぐ水に溶けます。
自然なオレンジの香りが広がる、美味しいオレンジジュースです!
レモネードに近いような酸味の目立つ味わいですね。
あとからオレンジの香りと苦みが口の中に広がり、甘さは控えめです。
コーラボトル(グミ)の味は?
お昼の最後はデザートのコーラグミです!
これはよくあるコーラ味のグミのそのものですね。
周りのシャリシャリとした砂糖が炭酸感を演出していて、爽やかなコーラの味が広がります。
袋を触った感触だと溶けて固まってそうでししたが、ちゃんと意外と形を保っていました。
ただ、熱に弱そうなので保存状況が悪かった場合はまた違った結果になってそうです。
パウチに閉め口があるので少しだけ食べてまた後でにとっておけるのも良いポイントです。
お昼は少なめだったので、2時間程度置いてから午後のおやつをいただきたいと思います!
午後のおやつ
午後のおやつはピーナッツ、シリアルバー、コーラ味のドリンクをいただきたいと思います!
意外とお昼の少なさによって割とすぐにお腹が空いたので、しっかり量のあるピーナッツからいただきます。
ピーナッツの味は?
ごく普通の塩味が付いたピーナッツで、それ以上でも以下でもありません(笑)
シンプルで良いんですが、どうせなら味に何かもう一捻りあっても良いですね。例えばハニーローストとかだったら最高です。
100gは量が多くて飽きがくる&一度に食べきれないので、間を開けながら少しずついただきました。
クッキークリームバー
次のおやつは甘い物!クッキークリームバーです。
なんと、色は真っ黒です。オレオを意識のような味わいなのでしょうか。
事前にYoutubeでレビューを観ていたので真っ黒である事を知ってましたが、もし知らずだったら傷んでしまっているのではと勘違いしそうです。
ただ、匂いも自然でマシュマロの甘い香りがします。
味はキャラメルとダークチョコを合わせたような深みのある甘い仕上がりです。かなり甘めなので牛乳ととても合いそうです。
歯ごたえは柔らかめでライスパフのシャリシャリとした食感が良いですね。胡麻のような香りも広がります。
アーモンドなどのナッツが入っていればもっと美味しくなりそうな味わいでした。
コーラ味ドリンクの味は?
おやつの最後は飲み物のコーラ味ドリンクを作っていきます。
粉に500mlの水を混ぜます。
甘さを抑え、酸味を強めたコーラ味のドリンクですね!
本来のコーラほどの甘さが無いのですっきりしていて飲みやすいですく、しつこさなどがありません。
炭酸が抜けたコーラを想像してましたが、あくまでもコーラ風味の別物でした。
夜ごはん
夜ごはんはメインとしてラムローガンジョシュ、デザートにチョコレートプディング、飲み物に紅茶、オレンジ味のホットチョコレートとフルーツドリンク、食後のガムをいただきます。
紅茶の味は?
昼食にいただいたのとは違うブランドの紅茶です。
ブランドは違いますが、味の違いは全くわかりません(笑)
昼の紅茶と特に変わらない、ごく普通のありふれた紅茶でした。
フルーツドリンクの味は?
飲みものがいっぱいあるのでフルーツドリンクも先にいただきます。
桃やレモン、梨、パイナップルのような香りが広がる爽やかなドリンクです!
おやつにいただいたコーラ味ドリンク同様に甘味は抑え目で酸味がありますね。味付けが違うだけでベースは同じようにも感じます。
米軍MREのジュース(というよりアメリカのジュース)はザ・人工着色料という色合いですが、今回のものは全て色が自然ですね。
ラムローガンジョシュの味は?
いよいよ夜ご飯メインのラムローガンジョシュです!
他のメイン同様に5~6分ほど湯煎させていただきました。
コリアンダーやクミンをはじめとしたカレーならではのスパイスの香りがとても美味しそうです!
味はスパイシーですが、辛さはあまり無くて少し酸味の効いた美味しいカレーですね。
ラム肉は仄かに独特な香りを感じられますが、ほとんどクセがありません。程よい柔らかさで食べやすいながらも、しっかりお肉感も残っています。
ポテトも柔らかくて口の中で溶けていきます。
塩気はそのまま食べてちょうど良いくらいなので、ご飯などはの主食は無くても問題ありません。
ちょっとパンチが足りないのでホットソースの残りを使っていきましょう。
ホットソースによってカレーらしい辛さが加わって一段と美味しくなりました!
辛い物が好きであればホットソースを、苦手であればそのまま食べて良い感じですね。
今回食べた三種類のメインの中では間違いなく一番美味しく、日本のインド系カレー屋で提供されてても違和感の無いレベルのとても美味しい仕上がりでした。
ホットチョコレートの味は?
次は3つ目の飲み物、ホットチョコレートをいただきます!
ホットチョコレートで500mlなので、これはもう食後しばらくの間少しずついただく形になりそうです。
粉の状態だと香りは普通のココアでオレンジはあまり感じられないですね。
ただ、お湯を入れるとほんのりとオレンジが混ざった香りが漂ってきます。
味は甘すぎず、オレンジの香りもしっかり感じる事が出来る美味しいホットチョコレートです。
ミルク感もあってとてもすっきりとした味わいのホットチョコレートでした。
チョコレートプディング
夜ご飯のデザートはチョコレートプディングです!
こちらは常温でそのままいただきますが、温めるのももしかするとアリですね。
かなり甘さは控えめのチョコレート味です。
食感はブラウニーとチョコレートムースの間といったところでしょうか。
とても柔らかい生チョコレートのようで、滑らかな口当たりが印象的です。
チョコレートソースの部分はプディングよりももう少し甘味があります。ミルクの香りもしっかり感じられますね。
ただ、何とも言えない独特のクセがあるのは保存料のせい?もしかすると賞味期限から時間が経ってしまっているせいかも。
レーションのデザートとしてはかなり上品な仕上がりの方なのではないでしょうか?
味としては負けてますが、フランスのレーションに入ってたガトーショコラを思い出します。
量が多くて食べ応えもしっかり。良い口直しとなりました。
ガム
いよいよ最後の品のガムです!
小さいガムのタブレットが7つ入ってました。3食とおやつ+ちょっと口元が寂しくなった時にちょうど良い量ですね。袋は閉める事が出来るので、後ほどのためにとっておけるのも高ポイントです。
味に関してはミント味はそこまで強くないので、ミントの辛さが苦手な人でも問題なく食べられそうです。
砂糖を使っていないので甘さは最低限、食後の口の中をすっきりさせるには最適のガムです。
まとめ
以上、今回はイギリス軍のレーション「ORP」から、24時間用GPのメニューNo.9をレビューさせていただきました!
イギリス軍ではレーションとは別途、食事を温めるための器具等が配給されているので、現場ではそれらを利用してメイン料理の湯煎などを行っているものと思われます。
他国のレーションと違ってクラッカーなどの主食が少ない点や塩やブラックペッパーが付いて来ない点は珍しかったですね。
朝食と昼食のメインは若干微妙な部分はあったものの、夜ご飯のラムローガンジョシュはかなりクオリティの高い出来でした。
当サイトではまだまだ各国のレーションレビューが少ないので比較対象が限られてますが、比べると米軍MREのように中身によってはとても美味しかったり微妙だったりという結果でした。
とはいえ不味くて食べられないという事はなく、イギリス軍のレーションには他にも色々な種類があるので、ぜひまた機会があれば別のものもレビューしていきたいと思います!