自然災害の多い日本。
特に首都直下地震などは30年以内の発生率が70%とも言われており、常に何かあった時のために、特に水と食料は備えておきたいところです。
常温保存でそのまま食べられる乾パンやクラッカーなどももちろん良いですが、それだけで数日間はなかなか辛くなってくるので、ちゃんと温かい食事も食べられるようにしておきたいですよね。
今回はどこでも簡単に温かい食事が摂れる、ホリカフーズ株式会社の「レスキューフーズ一食ボックス」のうち、「シチュー&ライス」を手に入れたのでレビューをさせていただきたいと思います!
ちゃんと食事は温まってくれるのか?味は美味しいのか?などをお伝えさせていただきます!
目次
ホリカフーズの「レスキューフーズ一食ボックス」とは?
災害食や非常食を製造しているホリカフーズ株式会社。
自衛隊に納入されている戦闘糧食の白飯などを製造しており、当サイトのレビューにも多く登場しています。
自衛隊向けだけでなく、一般向けにも「レスキューフーズ」という名前でパックご飯やカレーをはじめとしたレトルト食品、さまざまな缶詰などを販売しています。
そしてこれらの非常食と、火を使わずに食品を温める事が出来る発熱材などをセットにしたものが「一食ボックス」で、このセットがあればどこでも温かい食事を一食摂る事が可能となっています。
非常食で定番のカレー以外にも今回レビューするシチューや牛丼、和風ハンバーグや各種リゾットなど、色々なバリエーションがありますよ。
1個ずつ購入する以外にも、12個入りなどまとめた購入も可能ですよ。
レスキューフーズ一食ボックス「シチュー&ライス」のレビュー!開封&中身確認
今回はそんなレスキューフーズ・一食ボックスのうち、「シチュー&ライス」を購入してみたのでレビューしていきたいと思います!
かなりコンパクトな箱になっています。
賞味期限は製造から5年6か月あり、今回いただくのは2024年1月期限のものなので、2019年に製造されたものですね。
そして箱の裏には一食ボックスの温め方が記載されています。
実際に開けてみて中身を確認していきましょう!
一食ボックス「シチュー&ライス」の中身
中身は白いごはん、ビーフシチュー、発熱セット、スプーン、ナプキンの5点が入ってました。
それぞれもう少し詳しくみていきましょう。
白いごはん
白いごはんは200g入りで314kcal。
一般的なパックご飯と変わらないですね。異なるのはパックがプラスチックではなく、アルミで出来ている点です。
米軍のMREに付属している発熱材もそうですが、かなりの高温になるので通常のパックと同様の素材だと耐えられなく、アルミ製のものになっているのだと思われます。
ちなみに白いご飯単体の賞味期限は、一食ボックス自体のそれよりも2年近く長いですね。
ビーフシチュー
続いてはメインのビーフシチュー!
1袋180g入りで211kcalとなっています。
こちらの賞味期限は白いごはんより短く、箱に記載されていたものと同じ2024年1月15日となっていました。
ご飯と合わせると合計525kcalなので、成人男性が1日に必要なカロリーが2,000kcalだとすると一食としてはちょっと少なめですね。出来ればこれに加えてもう1品何か欲しいところです。
発熱材
続いては発熱セットです。
米軍のMREなどは発熱材(FRH)を使うのに別途水を用意する必要がありますが、こちらは発熱溶液も付いてるので、本当に何も無くてもこのボックスだけで食事が可能ですね。
発熱溶液の主成分は水とpH調整剤だけなので問題は無さそうですが、一応飲用は不可のようです。
付属品
最後にスプーンとナプキンです。
スプーンはどちらかというとレンゲに近い形をしてますね。
ナプキンは袋を触っても湿っているタイプではない事が分かります。手を拭くだけでなく、加熱後に食品を取り出して水分を拭く用途も兼ねているからだと思われます。
レスキューフーズ一食ボックス「シチュー&ライス」の実食レビュー
それではここからは実際に加熱、食べてみて味の感想などをお伝えしていければと思います!
加熱
発熱セットが入っているビニール袋の中にまずは発熱材を入れ、そこにご飯パックとレトルトパウチを入れていきます。
袋は程よい大きさなので難なくそれぞれを入れる事が出来ますね。
あとは最後に発熱溶液を入れるだけです。
米軍MREとの比較ばかりですが、、入れる水の量なども気にする必要が無いのはとても楽で良いですね。
何よりも便利なのはパッケージの箱に袋ごと入れて加熱が出来るので、どこかに立てかけたり、加熱中に持ち運んだりするのが容易なところですね。
そして、発熱溶液を入れると直後から音が鳴り始めすぐに発熱しているのが分かります。
MREのFRHに慣れてるとここまで違うものかと、ちょっと感動です。圧倒的に発熱力が違いますね。発熱してる様子を動画でも撮ったので是非ご覧ください。
かなり熱い状態かと思いますが、箱は持てないくらい熱くはならないので安全です。タブ部分を持てばもっと安心して持ち運びができますね。
10分くらい経つと少し落ち着き始めますが、音と蒸気は依然として発生中です。
20分を過ぎると蒸気はほぼ落ち着いてきましたので、あとはこのまま蒸らしタイムで10分ほど待てば加熱完了です。
加熱完了後は発熱溶液が余っているような事もなく、発熱材はカチカチに固まっていました。
盛り付け
ちょうど30分経ちましたので袋から取り出し、いよいよ盛り付けです。
ご飯パックはそこまで熱くないので素手で持っても(もちろん端の部分です)大丈夫ですが、ナプキンを使って取り出した方が無難です。
シチューのレトルトパウチはかなり熱いので一層注意が必要です。
まずは白いごはんの開封。
戦闘糧食のパックご飯を湯煎しているとたまに熱が行き渡っていなくて固い部分があるので心配してましたが、均一に温まっていてどこをとっても柔らかくなっています!
ご飯は片側に寄せないとシチューが零れてしまうとの事なので、説明書きどおりに寄せました。
最後にもう一方にシチューを入れれば盛り付け完了です!
とても美味しそうですね。味はどうなのでしょうか?
シチュー&ライスの味は?
塩気は強すぎず、ほのかな甘味を感じる美味しいシチューですね!
牛肉の旨味が全体に広がっていて、とても上品な味に仕上がっていて、ハヤシライスにも近いような印象を受ける味付けです。
ご飯は固くなくて程よく柔らかく、とても食べやすいです。
もしかすると少し固くなってる部分もあったかもしれませんが、シチューと一緒に食べれば何も気になりません。
お肉の塊は大きいですが、柔らかいのですぐほぐれます。ほぐして全体と混ぜながら食べると良いですね。
食べやすくて牛肉の味もしっかり、大きい塊が2つ入ってるので食べ応えも十分ありますよ。
ジャガイモはホクホクで煮崩れもしていないですね。
シチューの味が染み込んでて美味しいです。
人参はとても柔らかいので口の中に入れるだけで溶けてしまいます。
ご飯とシチューのバランスはちょうど良いですが、やはり量としては少し物足りなさを感じてしまいますね。
そして、食べ終わった後は箱の中に全てを戻せるのでゴミをコンパクトにする事ができ、例えば外出先等であれば簡単に持ち帰る事も出来るのは良いですね。
まとめ
以上、今回はホリカフーズ株式会社のレスキューフーズ一食ボックス「シチュー&ライス」を食べてみた感想とレビューでした!
水すら用意する必要なく、ちゃんと温かい食事をどこでも摂れるレスキューフーズ一食ボックスは非常に優秀でした。これは是非常備しておきたいところですね(箱で買ったのであと11食あります)。
味も申し分なかったので、今度は他のメニューも試してみたいと思います。
気になっている方は是非一度試してみてください!